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| 魂の森を行け―3000万本の木を植えた男
(
一志 治夫
)
前に発売された『魂の森を行け−3000万本の木を植えた男の物語』が、今回新潮文庫として出版された。内容は、植樹界のカリスマであり、ブループラネット賞受賞者である宮脇昭先生(横浜国大名誉教授/御年78歳)のとんでもない人生を描いた超痛快ノンフィクションストーリー。宮脇先生は生涯にわたり、「ふるさとの木によるふるさとの森づくり」を提唱・実践し続け、国内外で1500ヶ所以上もの森を蘇らせている。今まで、世界中の人と一緒に植えた木の数は3000万本を超え、最近では「3000万本の木を植えた男」としても名高い。そんな世界中の森を再生させてきた、破格で壮絶な人生を描いたのが、この『魂の森を行け』。決して、環境や自然に興味がある人だけに向けられた本ではない。意外と文系の人のほうが理解しやすいのではないかとも思う。植物を知らなくても、環境問題を理解していなくても、全く問題はない。誰にでもわかりやすく、楽しく読める本なのに、極めて勉強になる一冊だ。おそらくは、中学生位からでも読めるとも思う。しかも自然や環境の事だけではなく、人間としてどう生きていくか、これからどう日々の生活を送っていくのかという、哲学的アドバイスまでもが凝縮されている。それは例えば「混ぜる、混ぜる、混ぜる、好きなやつだけ集めない」、「本物とは厳しい条件に耐えて長持ちである」、「過去も夢、未来も夢、今この瞬間生きていることだけは事実」など珠玉の言葉たちだ。森や自然、環境に興味がある人はもちろん、ぜひお子さんをお持ちの方にも読んで頂きたい。これから生きていく上で、どう命を大切にし、どう社会の中で生きていくのか。そして、そのためにはどう自然と向き合い、自分たちが何をしていかなければならないのか。そんなことを宮脇昭という人生を通じてダイレクトに教えてくれるような、本当に素晴らしい一冊。ぜひともご一読を。
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