本著は本田宗一郎さんの思想が思いっきり詰め込まれた名著だと思います。
<br />
<br />この本の注釈にもありますが、現代に照らし合わせるとかなり乱暴というか差別的発言も多く含まれていますが、そこはご愛嬌ということで・・・
<br />
<br />内容を読むと、この方のおっしゃっている思想は何年経っても古びることがないとても崇高な思いであることがわかります。
<br />
<br />ホンダがこれだけ発展できたのも、宗一郎さんのフィロソフィーが徹底されているからなんでしょうね。
<br />
<br />とっても、胸が熱くなる一冊です。
<br />
いやー、本田宗一郎さんてすばらしい方です。何度も読み返しています。<p> 本書は、言葉一つ一つに彼の人生哲学が詰まっています。<br>彼が、世界中でなんで今でもこれだけの人間に愛されているのか分かったような気がします。私のような今に満足しきっていて、心に若さを失いつつある人間にとってこの本はかなり刺激的でした。<br>読んでいても、飽きずに次へ次へとページをめくるのが楽しくなる、自分がページをめくるごとに脱皮して、成長していく気がした一冊です。
本書は、本田技研を裸一貫から作り上げた本田宗一郎のエッセー集であるが、社会は理屈じゃ語れないと嘯いている我々を、するどい観察・分析力に基づく正論で斬っていく様は、とても爽快である。<p> そして、その端々で触れている消費者を中心にした製品開発、政治力にものをいわせるのでなく消費者をひきつける技術開発、若い社員にいかに夢を持たせるか、技能ではなくアイデア、などの思想は、今でも大いに参考になる。<br>