一見難しい内容のようですが、あまり難しい言葉も使われておらず、読みやすいと思います。「沈黙の春」の意味も詳しく分かります。世界的に有名な本なので、オススメです。
「沈黙の春」という題が、前から気になっていました。で、読んだのですが、やっぱりショックですね。
<br /> 人類の中には賢い人がたくさんいて、暮らしやすいよう、生きやすいよう、いろんなことを考え、発明してくれています。私もその恩恵にかなりあずかっているわけですが、逆にそれらがもたらす害に対して、対策を考える賢い人たちもたくさんおり、手を打ってくれる、くれているはず、くれているに違いない…と思っていたのですが。
<br /> お米も野菜も、きっと農薬まき放題。牛もニワトリも、何を食べさせられて育ったのかわからない。スーパーで買い物をする時、表示をみると難しい名前の添加物だらけ。これって本当に必要なの?この添加物を入れないと、何かまずいことがあるの?この添加物って日常的に口に入れても大丈夫なの?当然、賢い人たちが考え、実験し、「大丈夫だ」という結論を出している…んでしょうねぇ。そうじゃないの? だったら、もう食べるものがないじゃない。
<br /> 「沈黙の春」を読んでから、人類の中にいる賢い人たちが信じられなくなりました。かといって、私に何ができるだろうか。さしあたって、今日から何食べたらいいの。
<br /> やせられそうな気がします。ダイエットできるかもしれない…
この本を通じて語られていることはそれなりに正しいのだろう.しかし如何にもアメリカ的というか何と言うか・・・
<br /> 化学薬品を用いた害虫駆除を散々批判してはいるがその薬品のもたらした恩恵には一切触れていない.また,自然を支配するなどおこがましいと解きながら,害虫対策として成された提案が生物を遺伝子的に組み替えるだの,天敵を導入して害虫を駆除すれば良いとだのとは恐れ入った.生態系の破壊については一切考慮されていない.本当に科学者の言葉だろうか.
<br /> 短絡的で人間本位な結論としか私には感じなかった.自然との共存.容易ではないだろうが,それ以外に人間が地球で生き残るすべは無い.