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| ロリータ
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ウラジーミル ナボコフ
Vladimir Nabokov
若島 正
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以前から先行訳を批判していた訳者の待望なる新訳だが、小説の翻訳というよりも、論文が書けない(実際、若島教授には唯野ひとつも論文がない)情けない文学部唯野教授の手すさび的研究ノートという範疇を出ない。後から来た者が先に行った者よりも優位に立てるのは当然である。それを口をきわめて先行訳を批判する、この訳者の心根が心底腐っているとしか言いようがない。近い将来、この若島訳もまた若い訳者にけなされたうえで凌駕されてゆくのであろう。
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