ローマ人の物語〈11〉―終わりの始まり みんなこんな本を読んできた ローマ人の物語〈11〉―終わりの始まり
 
 
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ローマ人の物語〈11〉―終わりの始まり ( 塩野 七生 )

200ページをさいてマルクス・アウレリウス帝の時代を描いている。初代アウグツスを除いて、一番多くのページ数を割いている皇帝といえるのではなかろうか。それだけ論点の多い皇帝なのだろう。たしかに、ローマ帝国衰亡の始まりは、蛮族の襲来の態様の変化、ローマ人がローマ人らしさを失い始めたこととあわせて、帝の決して完璧ではなかった諸政策にその原因を求めることができるのかもしれない。しかし、病弱な身体で、そして軍事の経験のなさという弱点を抱えつつ、マルクス帝は前線に踏みとどまり続けた。後の皇帝の多くが名前の一部にマルクス・アウレリウスを使ったように、たとえ後の評価では賢帝とは言えなくても、多くの人のリスベクトを集める、責務に忠実な皇帝らしい皇帝だったのだろう。だからこそ、作者は騎馬像のカラー写真を冒頭にかかげ、騎馬像にまつわるエピソードを紹介し、また、マルクス帝の章の最後に、カシウス・ディオの感動的な、帝を評する一文を紹介したのだろう。 <br /> <br />なお、マルクス帝からコモドゥス帝にかけては、傑作映画「グラディエーター」の時代。いくら史実とは異なる脚色がなされているとはいえ、視覚・聴覚でこの時代の雰囲気を味わいながら、この本を読めば、至福の時間を過ごすことができるだろう。(ついでに言えば、グラディエーターのサントラ盤もお薦め)

 何故五賢帝の最後の一人、哲人皇帝としても名高いマルクス・アウレリウスの記述から始まるこの巻。<br> その理由がよく分かります。<br> 通説に喧嘩を売ってるというほどではないにしろ、独自の視点で書かれているのがやはり面白い。<br> 塩野七生独自の視点は皮肉がこもってはいるのだけど、それなりに暖かみがあります。<br> もっとも、本当に無能な人物に対しては、手厳しいのがさすが。

前帝時代とはうってかわって,ドナウ川・ユーフラテス川の両防衛線で苦戦するローマ軍。平和すぎたアントニウス・ピウス帝時代は,ローマ軍から実戦能力を奪ってしまっていたのだ。軍事的才能に秀でているとは言えないものの,きまじめな性格から常に最前線で指示を下し続けるマルクス・アウレリウス。しかし,ドナウ川戦線の安定を確立する直前になって,彼の脆弱な肉体はついに限界をむかえる・・・。<br>苦しい時代にあっても帝国のために奮闘する皇帝や将軍たちのスピリットは健在です。しかし,時代の流れはさらなる悪化へ。次巻はどうなってしまうのでしょうか。

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ローマ人の物語〈11〉―終わりの始まり
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