鳴家が自分の存在を大切に思ってくれる、若旦那に対しての気持ちの描写に感動しました。<br>この若旦那の頼み事ならなんでも叶えてあげたいと思う、妖達の気持ちが分かります。<br>とても優しい気持ちになれます。<br>未読の皆様、ぜひ一巻からお読み下さい!
うーむ。シリーズ4弾目にして、著者の筆致にいささかの陰りも見られないと言ったら、それは嘘になってしまう。もともとこの著者に時代考証的なことは期待していないが、ストーリーにしても、これが時代物でなくて妖(あやかし)の登場がなかったとしてもさして差し障りのないテーマで、時代と妖をとりのぞけば、あまりに凡庸すぎる展開が気になった。<br>しかーし!!!本書中5作のうち最後に収められた「おまけのこ」は、すごく良かった。病弱でいつも人様のお荷物的な一太郎なのだが、流石、大妖の孫、やはり彼は只者ではなかった!!!これぞしゃばけの本領といいたい。最後まで読んで良かったと思えたので、極めて星4つに近い星3つにした。それと冒頭の「こわい」にでてくる普段3枚目の栄吉も男前の一面を見せる。<br>でも、時間がないからと言って、本書の5番目の話だけ読んでも感動は出来ません。シリーズの3作と本書を全部読んだ上で本書の最後の「おまけのこ」を読むと、感動します。
おなじみの登場人物が短い話の中に出てくるので、楽しんで読めましたよ(^^)。今回は鳴家も主人公に!