確かに会議のあり方に不満を持っていました。ここがよくないなとか、だらだらするなよとか、思っていました。そしてこれまでにもよりよい会議とするための本を何冊か読みました。
<br />が、私の思いは評論家にすぎなかったと思い知らされました。自分自身が会議を変えていこうという主体的な行動を起こしていませんでした(この辺りはP.197の「心構えを忘れずに」にまとめられています)。
<br />ではどのように動けばいいのか。
<br />そう思って思い出すと、本書にはいろいろな具体的な方法が記載されていたことに気づきました。「これは大切なことだ」と思って読んでいたことが、「これを実践してみよう」という風に自分の中の意識が変化したのです。「変えなくちゃ」ではなく、「変わらなくちゃ」という変化が私の中に生まれたのです。
<br />元旦から良い本にあたったなと、著者に感謝。
欧米人の開発した会議の技法ではなく、日本人に適した会議の方法があるはずだ、と著者は説く。
<br />そして、そのためのアイディアを会議の進行に従って、こと細かく解説していく。
<br />地味なアイディアもあれば、斬新なアイディアもあり、非常に実践的なアドバイスが多い。
<br />跳ね上がったタイトルの印象とは裏腹に、良心的な会議改革の入門書だと感じた。