指の運動性、持久力を高め、各関節をしっかりさせることがメインの練習曲です。ただ、各指を独立させる効果は(無いわけではありませんが)薄いので、指の独立練習としては、あまり効率的では無いと思います。なので、
<br />・指が、ある程度独立して動く人
<br />には適していますが、
<br />・指があまり独立して動かない人(特に初心者)
<br />には、不向きです。この本を使っても、左手があいかわらず動かずに、苦しんでいる人がいますが、それは、各指の独立があまり出来ていないのに、この本を使っているためです。
<br />
<br />指の独立に関しては、「リトルピシュナ 48の基礎練習曲集」や「ピッシュナ 指の訓練のための練習課題」、「コルトーのピアノメトード 」のほうが、はるかに効果的です。
<br />それから、子供の学習者には「バーナムピアノテクニック」や上記の「リトルピシュナ」なんかの方が良いと思います。
<br />
<br />それから、もし、この教則本を使うときも、以下の点に注意しましょう。
<br />・「弾くこと」だけに意識が行ってしまいがちなので、きちんと「自分が弾いた音」や、「ピアノを弾くときの姿勢」「手首や腕に不必要な力が入っていないか」を意識する。
<br />・一つめの注意点と関係しますが、タッチが雑にならないようにする。
<br />・楽譜通り弾くと、黒鍵を弾く機会がなかなか無いので、移調して練習する。
<br />
私は初めて鍵盤に指を触れたときからずっとこの教本と共に生きてきました。はじめは子供だったので言われたとおり素直に練習しどんどん進みました。でも、今考えると本格的にピアノを続ける必要が無い方にはいらない教本ですね。本当に基礎基礎基礎♪これは、ソナチネ、ソナタ…とランクアップしても続けていく教本です。おもしろみは全くありません。しかし、専門家を目指す方、お子様には必要だと思います。必ず役立ちます。将来のピアノの音色が変わります。\(^o^)/
<br />という訳で、大人の方にはいらないのでは?ただし、基礎からやりたいという素晴らしい意欲のある方には大変すぐれた教本なので一冊は手元において常に練習してみてください。
<br />
<br />個人的感想…私はこれで育って良かったと思っています。でも今見てもつまらない教本。
<br />良くやってきたなーと自己満足しているところです。
一言で言えば、まさにタイトルの通りです。
<br />ピアノを弾くにあたってまずつけておかなければいけない筋肉をしっかりつけ、なおかつ
<br />その正しい動かし方を習得するるための本と言っても過言ではありません。
<br />ピアノ奏法の基礎の基礎をしっかり身につけるには、鍵盤に直接触れる指はもちろんのこと、
<br />指を支える手の平や甲、そして腕の筋肉を鍛え、自由自在に操れなければなりません。
<br />でもハノンに載っている音符を本の指示通りに忠実に追っていくことでそれが可能に
<br />なります。
<br />もう一つ、これは「曲を弾く前の準備運動=ウォーミングアップ」として大変重要な役割を
<br />果たしています。特に、同じ番号のものを何段階かの違うスピードで繰り返し弾く事により
<br />筋トレとウォーミングアップの両方の効果が得られ、次に曲に入るときに信じられないくらい
<br />指がスムーズに動くことに気づくはずです。
<br />ただ、一つだけ難を言うなら、ハノンの楽譜は曲というよりは「音符の羅列」に近いもの
<br />なので、楽しみながら弾くといったことはほとんど期待できません。
<br />