かつての日本が起した戦争(ただし満州事変から太平洋戦争終結までに的を絞って)に関して、なぜ起きたか?なぜ防げなかったか?なぜ長引いたかを、これまでの議論を総括するような形で整理した本。
<br />戦前・戦中の日本を検証する書籍の中では、かなりニュートラルなスタンスが貫かれている。
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<br />本書を読むと、口先で威勢のいい事を言っても、誰も責任を取らない日本の行政体質が、戦前から続いている様子が、改めて痛感させられる。その意味では、日本人は未だに、かつての戦争を反省したとは言い難い。
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<br />本書後半に収録された、パネルディスカッションの人選も、報道機関としてバランスの取れた選択だと思う。ただ、櫻井よし子氏の歴史認識については、カウンターバランスとしての存在意義は感じるものの、現在の北朝鮮が核武装に走る論理と、どれほど違いがあるのか?疑問は残る。
<br />また、原口一博氏の
<br />>一番必要なのは民族主義を政治から切り離すことです。
<br />という指摘は、今後の日本の政策において、益々重要性を増していくと思う。
まず、参考文献を見ていると、家永三郎『戦争責任』(岩波現代文庫または岩波書店)がない。何か恣意的なものを感じる。
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<br />読み進めてみると、大日本帝国破滅の責任はよく問うているが、戦争の相手国に対する加害行為はほとんど書かれていなかった。そもそもなんで責任が問われるのかというと、加害行為があるからではないだろうか(加害行為について大日本帝国に責任があるのかを詳しく論じてほしかった。なお、前述『戦争責任』は日本のみならずアメリカの戦争責任も問うている(もっとも、全面的に賛成はしない))。
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<br />以上のように、大日本帝国破滅について書かれているので(それについて批判できないので)星1つは免れているが、戦争時に大日本帝国がした加害行為についてほとんど書かれていないこと、参照文献が恣意的な疑いがある、以上2点がダメなので、星2つ。
渡辺会長はA級戦犯の東條英機元総理をヒトラーに比喩しながら、小泉総理はミリタリズムを賛美する祠堂を崇拝すると批判した。<br />(中略)<br />彼はこのシリーズが一部の政治家の見解を変え始めたとし、「私は日本全体を変えることが出来ると思う」と打ち明けたとニューヨークタイムズは付け加えた。<br />(韓国・連合ニュース2006年2月12日)<br /><br />読売王国の裸の王様。<br />1999年20.3%だった巨人戦平均視聴率は今年9.6%。<br />打ち切り番組をボランティアで放送している。<br />朝日が書いてきた大嘘がばれ始めた今、なぜ読売のイメージが悪いのか関係者はよく考えた方がいい。