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| 皇国の守護者〈8〉楽園の凶器
(
佐藤 大輔
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佐藤大輔の異世界架空戦記の実に3年ぶりの新刊。<br>帝都における守原家によるクーデターは、まだ終わらない。<br>巻の前半がクーデター初日、後半が時間軸を巻き戻してのクーデター直前の状況、というわけで未だに事件は片付いていないままである。<p>話そのものは面白いのだけど、これは流石に進行が遅すぎるかと思う。<p>読者としては早いところ物語の続きが読みたいわけだし。<p>本巻からイラストが塩山紀生から平野耕太へ変更。血塗れのゴシック建築のような画風が、怜悧な兇気に拍車をかけている新城直衛の雰囲気には良くあうかと。<p>評価はとりあえず「星4つ」。 7巻からは2年半置いて、ようやくの続巻。時間をおいただけあってかさすがに細部の作り込みは精緻の一言。新ネタ新キャラ続々登場でした。作品内の通過時間的にはそんなに進まないのが残念?<br>作者お得意の美味しい部分は以下続巻に待てと言うところか。
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