素粒子論や多次元の宇宙や紐理論も旧くなってきたと感じる。M理論の解説書がたくさん出てきて、余剰次元や多宇宙、加速膨張している宇宙など、面白い世界を知ることができる。本書の著者はミチオ・カクの解説は信頼できる上に、飽きることが無い。彼の専門書を眺めたことはあるし、他の一般向けの解説書を楽しんで読んだこともある。そこで、本書も期待していた。期待は裏切られなかった。それにしてもカクが、解説者として優れているところは何だろう。おそらく、自身の専門分野においても、他人の業績を丁寧に紹介することだろう。いや、アナロジーを物理以外の分野から持ってきていることだろう。本当に良い解説者だ。たぶん教育者としても良い指導をされているのだろう。アメリカの人たちがうらやましい。
著者の素晴らしい語り口と斉藤氏の素晴らしい訳文が本書の魅力。
<br />本書の魅力は訳者のあとがきが全てを語っています。
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<br />「現実にこんな世界の存在が真剣に検討されているのだから、下手な
<br />SFよりはるかに面白い。基礎的な知識を丁重に説明し読者がだんだん
<br />レベルを上げていける構成、後半の核心にもついていける。
<br />わかりやすい例えを使い、SFなどの引用で読者をあきさせない工夫。
<br />全く退屈せずに読めるのもそんなポップな一面があるからかもしれな
<br />い。とにかく話のスケールが大きすぎて、片手で持てる本の中にこれ
<br />だけの情報が詰まること自体宇宙の神秘。情報の密度はブラックホー
<br />ル並み」
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<br />史上最大のアドベンチャー巨編!人類は生き延びる事が出来るか?
<br />そんな風に読んでも◎。哲学や神学の領域にも踏み込む。
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私は文系ばりばりです。
<br />でもスタトレや、タイムマシン系のお話が大好きでした。
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<br />そんなあなたも!
<br />一気に読めちゃう現実のお話がこの本です!!
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<br />この内容が現実世界なのが、「ああ、すごいっ!素敵(?)」と思えるわけです。
<br />ほんとの現実世界は。。。。
<br />サイエンスフィクションみたいな世界(いやそれ以上)ですねえ〜!
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<br />この本のすごいところは、平たい言葉で、超ひも理論とかM理論をばっさり説明しちゃって、多分ふつーの人にもわかっちゃうところです。
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<br />周囲の人に絶対話したくなります。
<br />高校生とかがこの本を読んだら理系に行きたくなるんじゃないでしょうか?