自覚することが難しくいつの間にか退化しまう脳機能。なんでもそうなのだが、好きなことは誰でも続くし率先してやるだろう。しかし、それでは簡単な方へ、便利な方へ、楽なほうへといつのまにか選択していて、選んでいるつもりが実は手の届く範囲、現状で理解できる選択しかしていなくて、どうしても壁を越えられずに努力を浪費してしまう。現状で理解できることは本当はもうやる必要などなくて、レベルアップを常に図れるようなステップを踏めなければ脳機能はどんどん萎縮してしまう。インターネットで調べ物をする習慣がついてしまえば、およそ予想のつく調べ方ばかりになってしまってダイナミックな関係づけがおこなわれないということだろうか。根本的に生活をみなおそうと思った。
ドキッとします。以下のような経験はありませんか。
<br />・商談の最中に不意に言葉が出なくなる
<br />・よく知っているはずの名前が思い出せない
<br />・会話の相手が複数になると話が聞き取れなくなる
<br />・集中力が続かず、空白の時間が増えてゆく
<br />これらは著者の言うフリーズする脳です。
<br />
<br />器質的(解剖学的)には脳に何の異常もありません。でも脳の神経細
<br />胞ネットワークが高度に機能していない可能性があります。
<br />脳の使い方に偏りがあったり、偉くなって自分でやらずに人の作った
<br />ものへの判断ばかりしていると脳が楽して一種の退行現象が出てきて
<br />そうなるのです。脳の感情系と思索系のバランスをとるのも大切です
<br />。
<br />脳は楽するように出来ているのでそうならぬよう意識して、脳を多角
<br />的に、強制的に働かせる環境におくことが大切。
<br />内容は良かったのですが、文中「お仕事」「お話」の「お」に一寸違
<br />和感が。
「マクドナルド化」(リッツァ)した現代において、私たちは固定行動に固着する。日常の行動をルーチン化し、最適化する。
<br />するとどうなるか。持っている知識が狭い範囲だけに限定される。そうなると、ある知識と他の知識の間にバイパスが形成されない。記憶はその周りにある無数の知識と関連付けられて活性化、定着するから、バイパスが形成されないと知識が脳の中で宙に浮き、結果忘れやすくなる。
<br />こんな感じで私はこの本の一部を理解しました。合っているかどうかは分かりません。
<br />ともかく、通勤時にイヤホンをつけ、会社でも一日中モニタに向かっており、ふと人に話しかけられたときにうまく言葉が出てこなかったり、とっさに反応できず、「あれ、最近俺ボケたかな。ひょっとしてプリオンのせいでは」とか思っている方は、読んでみるとなるほどと思うところがあるかも知れません。