港湾型重工業都市マルドゥック市においてディーラーで
<br />カジノの経営者シェルによって,少女娼婦ハロットが
<br />消される・・・瀕死の彼女を救ったの事故屋のウフコックと
<br />ドクターであった。彼女を助けるのに発動されたのは
<br />超法規化学措置マルドゥック・スクランブル99。助かったバロットは
<br />事故屋達と共にシェルの犯罪を追っていく・・・
<br />
<br />久々に読むSF作品であった。独特の世界観に入って
<br />いけるかどうか,個人の好みが分かれると思うが,
<br />受け入れたら読み手をグイグイ引っ張ってくれる作品である。
<br />特に色々なところで評価されている2巻目から3巻の
<br />中盤にまたがるカジノの場面は秀逸である。特にルーレット
<br />からブラックジャックまでのシーンは今まで読んだカジノシーン
<br />の中でもピカイチの臨場感を持って読者を引きつけてくれる。
<br />ただし,そのカジノシーンの盛り上がりに対して結末が
<br />あまりにもあっけないというか,素っ気ない点が非常に残念であった。
<br />でも,今年刊行された続編も是非読んでみたくなった面白さであった。
最終巻。やはり今作も見所はカジノですね。新キャラも登場して、ますます魅力が上がり、読み進めるのを止められませんでした。('-,_ω-`)プッ
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<br />その他は割とどうでもいいですかね。
<br />僕がSFを読み慣れていないためか、ラストのバロットとボイルドの戦闘シーンはうまく想像できませんでした。何と言うか想像がうまくいかないから、きっと緊迫して行われているであろう戦闘の緊迫感が汲み取れない。ま、ここら辺は要努力ってことですね。('-,_ω-`)プッ
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<br />SF物って事で苦手意識アリアリで読み始めたわけですけど、まぁ割とすんなり読めた部類に入る作品でした。
<br />ただ、この最終巻に関しては少し不満が残ると言うか。ラストまで来るのにあれほど盛り上げたのにも関わらず、ちょっと終わり方が淡白すぎやしませんかね?そこら辺がちょっと目につきました。
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<br />カジノのシーンに限ってはもう言うことないんですけど、ラストが個人的にアレな出来だったので☆三つとさせていただきます。
<br />逆に前半はグダグダでもラストが素晴らしい出来だったら必然的に評価は上がります。
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<br />まぁ、色々言っても普通に楽しめる作品なのでオススメはできるかと思いますよ、ええ。('-,_ω-`)プッ
この世界の法律や、行政のことが、どうにも分からない3巻です。<p>少女殺しはやけに重罪(現実世界並に)として取り扱われ、法廷では真剣な攻防が行われる一方、「事件担当官」がしでかす大量破壊・大量殺人・それらの教唆は一切不問に付され、何が罪で、何が正当行為なのか、ついに判断できませんでした。<br>法務局所属のハンプティ・ダンプティに銃撃しておいて、まったく罪に問われない彼らが、ああまで法廷闘争を恐れて立ち回るのは、何故なのでしょう。<p>また、禁断の科学技術を独占している割には、そうした対抗措置を持ち得ない現実の悪人のように行政に怯える様が滑稽です。1巻のときに感じた「SFとしての不完全性」を、この3巻でも、特に背景社会への溶け込めなさに感じ、わざと目を瞑って単純なアクション物として楽しむのが精一杯でした。2巻のエンターテイメント性が光るだけに、残念です。