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スパイのためのハンドブック ( ウォルフガング・ロッツ 朝河 伸英 )

誰しも”スパイ”という存在に憧れる瞬間があると思います。このような現実的なスパイについての情報が書かれている本は珍しいと思います。現状はこの本に書いてあるよりさらに厳しいかもしれませんがとても興味深かったです。知的好奇心を満足させてくれる一冊でした。 <br />

 スパイになるための適性検査から、訓練の方法、それにリタイアしてからの身の振り方など、懇切丁寧に書かれている。ユーモアあふれた文体からも、楽しく読める。 <br /> <br /> 著者の経歴と、本書の中身からすれば、ここで述べられていることの大半は真実と推定される。ちょっと夢のない話だが、本書をスパイ小説と照らし合わせれば、小説のどこまでが真実に基づくもので、どこからがフィクションか、一目瞭然だ。本書に言及される抜け目のない女性スパイの描写を読めば、ジェームスボンドが隙だらけの女スパイをたらし込んで二重スパイにして味方につけるなんて、どれだけ非現実的なのがよくわかる。

モサドの伝説的諜報員が書いたスパイのためのハンドブック<p>引退後の身の立て方や年俸交渉まで書いてあって、<br>まぁなんて実用的なんでしょう。<p>ハラハラドキドキは少ないけれど 非日常の物語としては<br>十二分に面白い。

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