アメリカでのプロダクト・デザインの世界では、知らない人がいないと言われるほど有名なIDEO社の発想事例・方法論の本です。
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<br />著者は同社創業者の弟であり、ゼネラルマネジャーを務めています。
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<br />豊富な写真を用いて、今までに同社が手がけてきたさまざまなデザインと、その発想に至った経緯を説明してくれています。
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<br />殆どの商品が日本ではあまり目にしたことが無い、と言う点は残念ですが、その点を割り引いても、ヒントは満載です。
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<br />ブレインストーミングの正しいやりかた、プロトタイプ製作がいかにイノベーションにつながるか、イノベーションのための環境づくりがいかに大切か、など実例を用いての説明ですので、説得力があります。
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<br />手っ取り早く技法をまとめた本ではありません。
<br />時間を掛け、自社にはどう当てはめれば良いか、などと考えながら読むといいのではないでしょうか。
<br />「仕事を楽しむ項目」
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<br /> ものづくりに携わっている全ての人に読んでもらいたい.
<br /> つまらなそうに仕事をするんだったら、楽しく仕事をしたほうがいい.イノベーションは、自分が楽しんでいるモチベーションが高いときに、始めて生まれると思う! IDEOは仕事をとても楽しんでいる印象を受けた.
<br /> ではどうすれば、「楽しむ仕事」が出来るのか?
<br /> この本にはIDEOの仕事を楽しむ要素がいっぱい詰まっている.「究極のブレインストーミング法」などはとても面白い!
<br /> 是非これを購読して、楽しむきっかけを一つでも掴んで欲しい.
副題に「世界最高のデザイン・ファームにIDEOに学ぶイノベーションの技法」とある通り、技法をまとめた本と言うことなんだけれども、実際のところはちょっと違う。同社ではどのようにアイデアを生み出し、どのようにしてそれを絶やさないようにし、そして、またマネージメントしてきたのかをまとめている。
<br />つまり、発想やアイデアを常に生み出し続けるカルチャーを組織に定着させるだけでなく、それ自身を企業文化としてきた会社の実践内容報告と自己紹介。
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<br />技法と言うと、何か体系的な仕組みや方法を想像してしまいますが、技法は継承、伝達できるものを指しますから、この書籍で取り上げられている内容を技法と呼んでしまうのは不適切だし、それを期待して買ってしまうとバカを見ます。技法ではなく、あくまで「IDEOではこうやってます」ということがまとめられているだけなので。