私はいつでもこのような本を読むときには辞書を横において難解な用語を調べながら読み進める。最近は「誰でもわかるパソコン・IT・ネット用語辞典」だ。
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<br />この結果、この本の内容が良くわかり、結局はWeb2.0での金儲けのカラクリは「知の集積」と「検索システム」を利用したロングテールだということがわかった。
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<br />それにしても、こんなに多くのビジネスモデルがあるとは思わなかった。
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<br />これから、ネットビジネスを始める人、ネットを利用して金儲けをしたい人にはぜひお勧めしたい2冊だ。
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著者はwired誌の編集長で本書のタイトルでもある「ロングテール」という用語を
<br />初めて使用した人物です。そのロングテールですが、最近は時折新聞などでも関連記事を
<br />見かけるようになりましたが、本書を読むことでインターネットを利用したサイトに
<br />単にニッチで売れない膨大な商品を集めた結果、それらの商品が売り易くなった、
<br />という意味合い以上に、個々人の嗜好に基づいた論理での情報・供給システムである
<br />という理解を得ることができると思います。
<br />本書の残念なところはロングテール社会により描き出された将来像が良い面だけを
<br />見過ぎていて現実的では無さそうなこと、また、著者がテレビというメディアを
<br />敵対視している(と思われる)が故に若干偏った意見が多い印象を受けてしまうことです。
<br />以上の若干のマイナス部分を考慮しても、インターネットサイトを中心にあらゆる
<br />側面から現在進行しているロングテール化の概念とそれにより作り出される近未来を
<br />思考するには良い材料ではないでしょうか。
中学生の子供が、世界史に興味があり、「世界史アトラス」とか「ヨーロッパ歴史地図」などという、普段書店では手に入らないような本を欲しがり、アマゾンで注文したところ、短期間で自宅に配達された。
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<br /> 今や、我々はアマゾンやitunesなどを通じて、自由にほしい商品や音楽が、自宅にいながら手に入るとても便利な時代に生きている。
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<br /> 今までは、頭の2割が全体の8割を占めるというパレート図が、すべてのビジネスの基本であるという常識があった。
<br /> これを逆さまにひっくり返したところに、宝の山があるという発想が、新鮮であり、かつこれからのビジネスの勝者になると思った。
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