作者の執筆されたコラムは、雑誌「ノンノ」時代から拝見していました。「自分を花にたとえて」ファッションを考えるなど、新鮮な発想が素敵でした。今回のご新作に関しては、現代の日本女性が、「ベーシック」から自分のファッションを構築していけるようなエッセイを期待していました。しかし辛口にいわせていただければ、今までの作品に登場してきたようなファッションアイテムや、登場人物が多いようで、新鮮さが欲しいです。作者の思い出のネタは、今まで愛読してきた者には物足りない感があります。次回作に期待します。
某雑誌にコラムを寄せている方だったので、自分のオシャレの参考になるかと読んでみましたが、
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<br />「自分の定番」をみつけるための23の方法を提案というテーマのわりには、作者本人にしか通じない個人的な話が多すぎる印象をうけました。
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<br />また、内容も、他のスタイリストさんやファッションエディター、コラムニストの書いてあるものと似たりよったりで、最後の方の「エルメスがお手本、先生でした」というくだりには
<br />“いまさら感”漂う感じ。途中で読むのを止めました。
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<br />今は昔と比べて、ずっと個性が大切にされる時代なので、作者の思い出話ではなく、もっとこうしたら自分のスタイルが見つかるという具体的で前向きな提案が欲しかったです。
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<br />さらに「変わらない美しさをまとう」とあるわりに、雑誌で使われる作者の写真は何年も前から同じものを使っていたりしてその辺も疑問です。
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<br />作者のファンなら楽しめると思いますが、自分のスタイルの参考にはちょっともの足りないです。
光野桃さん久しぶり(5年ぶり!?)の新刊。バーレーンに3年滞在し、その間一切筆を執らずにいたそうで、そのためかリフレッシュされた感じがありました。
<br /> しかし女性とファッションへの鋭い視線は健在。鋭い指摘には最近はやりの毒のある辛口ファッションチェックではなく、優しさと愛が感じられます。頁から行間から滋味あふれ、女性なら必ず栄養になる一冊です!