短い本です。同じ内容が本の右から日本語で、左から英語で書かれています。
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<br />内容は社内外でのスピーチや社内の議事録。そのとき録音されたものがCDとしてついている。
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<br />本を読んで感じたのは、この人の本質は“本質を的確に捉え明確に表現する”ところにあるということ。
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<br />ごちゃごちゃ言わない。あいまいなものの言い方をしない。本質を捉えた具体的な言葉で説明される。
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<br />それにとんでもない実績が伴っているから書いてある一言一言が正に心に響く。
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<br />社会人として働くときに非常に参考になる。例えば、
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<br />・・・『トップの仕事』とは、1.社の方向性をさだめ、2.その目標を社内に明確な形で伝達すること、に尽きる・・・さらに、3.その目標は責任をともなうものでなければなりません。
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<br />・・・『優れたリーダー』とは、1.モチベーションを高める力があること、2.人から信頼されること、そして3.何よりも結果を出していること、
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<br />・・・『リーダーの資質』とは、1.人とつながる能力、2.勝利にこだわり、勝ちたいと思っている人、
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<br />などなど、かなり良い言葉が多いのであまり人には読んでもらいたくない、と感じてしまう本です。
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<br />ここからは蛇足、
<br />本音で良い本です、でもってゴーン氏自体もとても優れた経営者と分かります、そうなると、当然日産自体も、、、となる訳です。日産の広告にもなり得る本です。
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右から半分が日本語で、左から半分が英語で書いてある本。
<br />経営とかビジネスに関わる人間としての勉強と、英語の勉強が両方できる素晴らしい本だ。ゴーンさんが実際に語っているCDまでついて1500円は安い。絶対に買ったほうがいい。買って損はない。
<br />特に作者の語るリーダー論は魅力的。リーダーに必要な資質を問われ、作者の知るリーダーに共通する特徴を二点あげている。シンプル、しかし説得力あり。
<br />もうひとつ、作者のシンプルで力強いコミュニケーションを良くあわしているのが、どんな質問についても、その説明を2−3点の要点にまとめている点だ。時間がある時は、その要点を最後にまとめなおしている。勉強になる。
<br />グローバル企業で働きたい人、働いている人、もっと言ったらすべての企業人、リーダーになりたい人、リーダーな人、みんなぜひ読んでみてください。そんなに厚くない本の、しかも日本語部分は半分なんで、結構さらっと読めます。しかし、深い。何度も読む価値がある。
<br />理想は1)日本語2)英語3)日本語という3度読みが理想かと。
いちいちなるほどという言葉がある。「結果をともなわないリーダーシップは長続きしない」「無能な経営陣の処方箋は徹底した透明性」「自分と違う人間からこそ学べる」などなど、今の日産にブーメランのように跳ね返ってくる言葉もありますが、日本語とともに、英語のオリジナルテキストもついているので、ビジネスの英語の言い回しがよくわかる。
<br />最後に収録されている日産の経営会議はフランス人、日本人、イギリス人入り乱れての会議で、「ああ、こういう英語でいいんだ」とちょっとほっとする。フランス出身の役員のナマリがものすごかったりしておかしいです。
<br />本当にグローバルな一冊ですね。