ソ連が満洲に侵攻した夏 みんなこんな本を読んできた ソ連が満洲に侵攻した夏
 
 
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ソ連が満洲に侵攻した夏 ( 半藤 一利 )

 長崎に原爆の投下された日に、一方的に不戦条約を破って満州や北方4島に侵攻したソ連軍の振る舞いは、犯罪者集団に等しい。 <br /> 更に、その後、日本人の多くに奴隷に等しい苦役を与えた。 <br /> 百歩譲って太平洋戦争の責任が日本にあったとしても(私は認めないが)、ソ連軍が満州で行なったことは、戦争以前の犯罪である。 <br /> そのソ連が国際連合の常任理事国であり、その後、さまざまな東西紛争の一方の当事者であったことを、我々は忘れていないか? <br /> 日本における中国の「南京大虐殺」を議論するなら、同じ目線でソ連軍のした行動を論難しなければバランスが取れまい。 <br /> 残念ながら、戦後の言論界は、マルクスレーニン主義の進歩的文化人に支配され、バイアスがかかっていたので、この悲惨な満州の出来事を扱うことも、批判することもなかった。 <br /> 被害にあわれた方々の無念を思うと、戦後の進歩的文化人の罪は大きいと思う。

毎年、8月9日に成ると、テレビのニュースは、長崎の原爆忌を伝える。即ち、この日(8月9日)が、1945年(昭和20年)に、長崎に原爆が投下された日である事は、伝えるのであるが、その同じ(1945年)8月9日が、ソ連の満州侵攻の日であった事を伝えるマスコミは、極めて少ない。これは、一体、何故なのだろうか?--1945年8月9日、ソ連は、当時まだ有効だった日ソ中立条約を破って、満州に侵攻した。そして、侵攻した先々で、子供や老人を含む、多くの日本の民間人を、無差別に殺戮したのであった。又、子供を含む、多くの日本人女性を、やって来たソ連軍の兵士たちは、至る所で、強姦、輪姦したのであった。その際の悲惨な状況は、原爆とは形が違ったものの、この世の生き地獄と呼ばれるべき物であった。--ソ連崩壊後も、日本のマスコミの多くは、何故か、このソ連軍の満州侵攻による悲劇を語りたがらない。若い人たちは、本書を含めた単行本を紐解いて、当時、日本の子供や女性が、ソ連軍によって、どれほどむごい目に遭わされたかを、知って欲しい。(西岡昌紀・内科医/ソ連軍が満州に侵攻した日から60年目の日に)

本書からは、日本の無策ぶりとソ連の非道さ、両方が読み取れる。<p>まず日本だが、対日参戦をすでに決めていたソ連に対して終戦の仲介を工作したり、ポツダム宣言受諾が即ち降伏だと思い込んでいたことなどに見られる、国際情勢の見誤り、国際感覚の欠如、楽観主義、無責任主義など、国家滅亡の危機に際しての体たらくは呆れ返るばかりである。このときと同じような状況は、現在も進行しているのかもしれない。<p>ソ連が行った満州における日本資産の処理やシベリア抑留は、米国を含めた連合諸国でさえもそこまで予測していなかったことから、日本の無能無策のせいばかりとは言い切れない。この時のことからソ連(現ロシア)の本質が読み取れるばずである。ソ連の参戦によって被った被害は計り知れないが、せめてそれを教訓として、今後の対ロシア政策に生かして欲しいと願う次第である。

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ソ連が満洲に侵攻した夏
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ソ連が満洲に侵攻した夏