シリウスの道〈上〉 みんなこんな本を読んできた シリウスの道〈上〉
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

シリウスの道〈上〉 ( 藤原 伊織 )

本書は藤原伊織氏の小説の中で、もっとも入り口の広い作品だ。全共闘って?蚊トンボが頭に入り込むって何?と思った人も、本書なら抵抗を感じないだろう。かつて藤原作品になじめなかった人、ピンとこなかった人に、ぜひとも読んでみていただきたい。 <br /> <br />広告業界を舞台にした小説。大手広告代理店の副部長・辰村祐介のもとに、電機メーカーから新規事業(ネット証券)の競合案件が舞い込む。予算18億。それは彼が封印したはずの過去が呼び込んだ仕事だった・・・ <br /> <br />藤原氏が電通社員だったことが存分に活かされた設定で、業界の内幕〜緊迫感漲る競争の苛烈さ、社内の軋轢などがたっぷりと読める。細部に至るまで書き込みつつも、スピード感を落とさず活写する手際はさすが。文章の味わい、会話のうまさ、人物の魅力はやはり突出している。現在と25年前の過去パートの書き分けも見事だ。 <br />人物にふれると、とびきり有能ながら組織からははみ出し、自分の魅力にまったく無頓着な主人公(こんな人一度お目にかかりたい!)、敵対する人物と彼を認めサポートする男たち、優秀な美貌の女性(上司)、突飛だがまっとうで才能溢れる女の子・・・こうした人物は藤原作品ではお馴染みとも言える面々で、そこにひっかかる向きもあろう。だがそれはマイナス要因ではなく、もはや様式美の域。気にせず藤原ワールドに浸ろう。さらに本作では、主人公の部下として清々しい青年が登場!! 要注目だ。 <br /> <br />本作は、2005年の「このミス」6位。ミステリともハードボイルドとも、企業小説、青年の成長物語とも読める。この際ジャンルにこだわらず、夢中で読める一篇のすぐれた小説として、ぜひお手にとっていただきたい。 <br />

シリウスの道〈上〉 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
シリウスの道〈上〉
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

シリウスの道〈上〉