著者の思惑通り。不肖・宮嶋作品は、“お初”のわたくしでしたが、非常に軽快で読みやすくおもしろかった。毒舌についていけるか、という心配もよそに(著者が本気でやっている事なので、毒舌に書いても、真剣みが伝わってくるので、トゲ、いやらしさがない。)どんどんこの人の作品を読んでみよう。と思わせる一冊です。
宮嶋本といえば二つのパターンだと思っていました。ひとつは大阪弁がドッバーっとあふれだし南極やらPKOを相手のチン道中。もうひとつは張り込み撮影の裏話の本です。<br> でもこの本は少し違いました。ボスニアという内線の地で淡々と、あくまで淡々と美女を狙う不肖がいます。もちろん不肖のこと、すんなり物事が進むわけはありません。それでも行間と、その美しすぎる美女の写真に、戦争が好きだと叫びながらも平和を願う不肖の思いを感じます。<br> いままで読んだ不肖本の中で一番シッブーと感じる一冊でした。お勧め星五つです。
不肖・宮嶋シリーズ最高傑作といってもいい。不肖・宮嶋は、私たち一般人にはとても行けない(行こうとも思わない?)場所、できない(したくない)体験を、自分に代わってやってくれているようなもので個人的に大好きであるが、今回も不肖・宮嶋の奮闘ぶり、ドタバタぶりに大いに笑った。が単なるお笑い本とおもっているあなたは、まだまだ不肖・宮嶋がわかっていない。現場を体験したものだけが言える非常にシブイ(?)戦争論、国家論、女性論がごちゃまぜになっているところが非常にシブイのである。不肖・宮嶋シリーズ入門書としておすすめである。