悟りを開いてみんなを導こうとするナウシカ。戦うナウシカもかっこいいですが、なんといってもユパ様が神聖皇帝を一撃で粉砕するシーンでしょう。<p>あっけないですがさすが策士です。隠れていて絶妙のタイミングででてくる。いいところどりですけど。
弟5巻で、土鬼皇弟ミラルパを倒して登場した、皇兄ナムリスを軸に物語が急展開する。皇兄は、無慈悲でニヒリズムのかたまり。自分勝手に生きる人類の象徴的存在。<p>皇弟ミラルパの愚かな作戦によって土鬼の中原を飲み込んだ腐海の中で。ナウシカは人間の愚行と無力さにうちひしがれて「王虫といっしょに森になろう」と願うが、再び「生きる意志」を持って再生する。ナウシカ復活に至る旅では森の人セルムが、腐海の森の旅を導く。腐海の探検を終えたナウシカは虚無との闘いを制し、現世に戻る。<p>ナウシカと対峙するナムリスが呼び寄せた巨神兵がとうとう誕生してしまった。制御できない巨大な力を復活せたのはナウシカ。さあ、どうする???<p>ストーリー展開の巧みさ、重厚さに圧倒される1巻!
初めてこの作品を読んだ時は、もう涙が止まらなかったです。<br>「人間」をここまで複雑に描けてしまうなんて・・・宮崎駿さんの力にただ圧倒されました。あまりに鮮明すぎる人間の醜さ・・・ナウシカのような人が存在していたら、どれだけ人間は世界にとって良い生き物になれるのだろう・・・尊く、愛おしく、切なかったです。<p> 映画を見てからこの本を見たので、最初は難しくなかなか話が飲み込めませんでしたが、何回も読むために作られたような本です。映画より何倍も感動します。ぜひ買って、何度も読み返してみてください。