すばらしい本です。私如きでは多くを語るレベルではないかもしれませんが、私のような程度のものでも、少し考えただけでも、色々な問題意識を喚起されるような気がする本です。例えば、多くの会社で現実に採用されている「現実の成果主義」と本にある程度の「システム思考」の例との関係をどう考えるのか等々。何が原因か、実際にはシステム思考的に考えずまだ短絡的にしか考えられないようなことがあるのではないでしょうか(むろん難しい問題で、一朝一夕には結論がでないでしょうが)いずれにせよ、短絡的な思考に陥りがちな自分を戒め、考える材料を与えてくれる良い本だと私は思います。
企業経営では、組織の学習能力を強化しなければ生き残れない。現代の時代の変化の激しさは、自ら変化を受容してその変化を前向きに活用する能力を企業人すべてに要求している。まさに、自ら学習をする企業人しか生き残れない社会になっている。
<br /> またそのような企業人をいかに多く雇用するかが企業自体のサバイバル競争でもある。「彫った仏に魂を入れる」と言われるが、雇用した企業人にいかにして学習能力を強化させるかが重要である。
<br /> 本書はこのような悩みを持たれている企業幹部には必読の書である。
本書が発端となってラーニング・オーガニゼーションという概念が世にでました。
<br />初版からかなり経っていますが、まったく色あせていません。
<br />これからより一層重要なものになっていくといえます。
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<br />なお、本書で概念を理解したあとの実践については、
<br />フィールドブックが2分冊出版されていますので、
<br />併せて読まれることをお薦めします。
<br />こちらは心理学的手法を駆使した解説になっていますので、
<br />かなり実務的です。