『流行ってるみたいだけど、本当はちょっと「?」と思ってる』ような
<br />「半エハラー」にもオススメの一冊。
<br />
<br />著者はその露悪的なコメントにも明らかなように、自他ともに認める「負け組」でかなりイタイが、
<br />それが自虐になろうが「いつ江原さんが怒りだしてしまうのではないかとハラハラし」ようが
<br />どこまでも食い下がる姿勢はあっぱれ。
<br />
<br />江原氏曰く、どんな辛い出来事も「それが学び」だから「幸せと思わないといけない」と
<br />いうことで、「幸せをつかむ方法とは?」という著者の問いかけに対する明確な解答は得られない。
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<br />「物質中心主義的価値観」を捨てなければならないことは分かった、
<br />じゃあそのやり方を教えてよという疑問にも一切の答えはない。
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<br />本人が「幸せ」と感じられないことを「それが幸せです」と言い切るのは、
<br />何のことはない、本人が「白」にしか見えないものを「黒です」と断じるようなもの。
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<br />現実に辛い目に遭っている者がそれで果たして納得できるのか、
<br />大衆の疑問は「そうはいっても辛いんです」という著者のコメントに
<br />集約されているように思う。
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<br />「それが学びだから喜ばないと」と言われてしまったら、返す言葉がありません。
<br />
<br />来世やカルマや守護霊や、確かめようのないことを
<br />「まず信じなければ救いはない」という論理は要するに宗教と同じ。
<br />信じる者(エハラー)のみが救われるということでしょうか。
私は俗世間でいう「エハラー」ではない。
<br />ただこの手の思想が現実に役に立てば取り入れたいと
<br />常々考えてる者だ。
<br />
<br />本書は今まで江原氏の提唱するスピリチュアル主義の中で
<br />はあまり語られて来なかった陰の部分、不倫,浮気,セックレス,
<br />,一度きりの関係(笑)人間関係等について著者がこれでもかと
<br />正面から突っ込んでくれている。
<br />
<br />江原氏の提唱するスピリチュアルの法則が
<br />奇麗事や絵に描いた餅のような内容にしか思えない私の
<br />様なひねくれ者が読んでもよくぞ聞いてくれた!
<br />と気分爽快、読み進めるのが楽しい。
<br />
<br />ただし、時にはえげつない「論争」の殆んどは江原氏が優勢である。
<br />
<br />少なくともこれからしばらくは彼の思想に付き合わされそうだ。
丸山×江原の対決という感じでした。
<br />内容もシッカリと深く突っ込んでくれたおかげで
<br />疑問に感じている知りたかった事が解決できました。
<br />しかし、江原氏の回答は全て己の霊感で導き出した回答だったのか、
<br />それとも宗教や道徳論等での回答もあったのかが疑問でした。
<br />この辺りに関してはスッキリとしなかったので、
<br />第2部も多分、売れることでしょうから
<br />次回は江原氏が自ら霊視したのみの回答で第2部を期待したいです。
<br />しかし、丸山さんは素晴らしい立派な取材をしてきたと思います。
<br />江原啓之氏が霊能者の地位を引き上げた様に
<br />丸山あかねという人物がライターの地位を引き上げられることを願っております。
<br />
<br />以下は、今回の書籍ではテーマに挙がらなかった私の疑問です。
<br />
<br /> 1:人と動植物は霊格に違いはあるのか
<br /> 2:人に食べられる為、生を受けた畜産動物や実験動物について
<br /> 3:これから何年先まで輪廻は続くのか
<br /> 4:解脱をする方法
<br /> 5:世界的に有名な霊能者でも未来透視を外すことがある理由
<br /> 6:結局、この世は神の水槽で遊びか実験の様なものなのではないのか
<br /> 7:歴史上の人物と交霊して守護してもらえる可能性はあるのか
<br /> 8:未来の人物と交霊は出来るのか
<br /> 9:因果応報とは、人意外の動植物に対しても同じことなのか
<br />10:ピラミッド社会や年功序列制度は間違いなのか
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<br />第1弾では女性が知りたがる男女の恋愛や人間関係を中心としたテーマでしたが
<br />第2弾では、丸山さんのよりいっそうの突っ込み問答を是非期待したいと思います。