各業界の「プロ」の考えを平易に6ページ程度に纏めてある。
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<br />どのページを開いてもなるほど含蓄のある言葉ばかりである。ただ、本書で好きな人と出会っても如何せんページ数が少なく、気に入ったプロを探求するにはさらに他書を探さなくてはならないのが唯一の欠点である。
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<br />就活中や就職後間もない社会人に特にお勧めの一冊である。
道に迷える若者には、一筋の光明を。
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<br />人生に立ち止まってしまった中高年には、今まで選んできただろう
<br />道筋の軌跡を。
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<br />読む年代により、受け取る波動の箇所はまちまちである。
<br />が、きっと前のめりになりたい奴には、後ろから肩をぽんと
<br />押してくれる優しさを有する、自己啓発本になるであろう。
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<br />人選が世相にあいまって、いまどきなのが、旬な一冊。
各界で成功をおさめた50人の方々の経験談に触れる事ができるので、
<br />確かに、参考になったり勇気づけられる部分は多いです。
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<br />しかしこれは、逆に言えば、50通りもの意見があって
<br />どれに従えばいいのか、わかりにくいという事でもあります。
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<br />例えばある方が
<br />「一心不乱に取り組めばいいんです」と言ってるかと思えば
<br />別の方は
<br />「10年先を考えるヤツに限って1ケ月で挫折するんです」とか言ってるし、
<br />一体どないせえちゅうねん!と思わずツッコミを入れたくなります。
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<br />まあ、いいとこ取りをすればいいのでしょうけど、
<br />個人的には、このようなオムニバス形式の本よりも
<br />一人の方が綴った著作にじっくり触れる方が自分の糧になると思います。