相変わらず、読んだあと心が軽くなるような本でした。
<br />私はB&Bを知らないから、著者がどれくらい人気者だったかも、漫才ブームも知りません。
<br />でも、人が生きていく中で人と出会うこと、頑張らなくちゃいけないときがあることっていうのは、今も昔も同じなんだと思いました。
<br />しかも、昔は「東京」なんてとんでもなく遠いところだったろうし、そこに行ってなにかをしようと思った島田 洋七さんの、行動力というか猪突猛進的というか、、、そんなところに、アッパレ!!なんていいたくなってしまいました。
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<br />ばあちゃんが出てくるわけではないけれど、ばあちゃんの気持ちが出てくる作品でした。
<br />人間って頑張れるんだな〜って思えます。
本のタイトルからして、またもやがばいばあちゃん中心の話しかと思いきや、それは違った。
<br />がばいばあちゃんはそんなに登場せず、島田洋七さんがメインだ。
<br />しかし、登場回数は少ないものの存在感のあるがばいばあちゃんであった。
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<br />話しは島田洋七さんが芸人として生きる過程。特にB&Bとして漫才の頂点を極めるまで話しが印象的で、その後の活動を休止した話しはさらに印象的だ。
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<br />そして島田洋七さんが奥さんとの結婚そしてその後の生活の話しがすばらしい。
<br />奥さんがすごく明るく、また洋七さんの一番の理解者であって、ばあちゃんに勝るとも劣らないくらい「がばい」。
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<br />がばいばあちゃんシリーズに相応しく、笑いあり涙あり。そんな作品だ。
本書は佐賀を離れ洋七が大阪や東京で苦労したり活躍したりする話が中心。
<br />田舎から駆け落ちしてきた奥さんとの会話はまるで漫才のように面白い。
<br />漫才師になってからはビートたけしや島田新助、間寛平などそうそうたるメンバーが登場し話は一気にクライマックスに。
<br />前作に続きとても面白く読むことができた。夫婦についても考えさせられるところがあり、お薦め。
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