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| エロイカより愛をこめて 33 (33)
(
青池 保子
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少佐はますます厳しさを増し、伯爵はますますその優雅さを増している。せっかくドイツにいるのだから、芋を食べてほしいと思う。少佐にはビールよりも芋、ベンツよりもBMWがよく似合う。 ジークフリート線、なんてこの巻を読むまで全然知りませんでした。青池先生が多方面にアンテナを張り巡らせて、綿密に調査しているから、こういう骨太な作品が描けるのだなあ、といつも感心させられます。伯爵とQと少佐が、次巻でどうからんで行くのかが待ち遠しいです。 初期の頃のお笑い・ロマンティック路線から次第にハードなスパイ物に変化している33巻。
<br />時代が変わっているからなのか、青池先生の嗜好が次第に変化しているからなのか?
<br />いずれにしても読み応えのある一冊。内容は読んでのお楽しみ。
<br />伯爵も木に登ったり、とんでもないオバサンに付き合いながら活躍します。
<br />少佐はもちろん変わらずかっこいいし、重戦車の迫力で突っ走ります。そして「Q」。
<br />その辺の無内容な小説や新書よりはお金の出す価値は、100倍以上あります。正直、本体価格390円は安い。
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