いままで多くの仏像と巡り合ってきた。
<br />手のひらにのるような小さなものから、奈良の大仏
<br />あるいは外国の日本庭園にある意味不明なものとも
<br />対面した。
<br /> たしかに仏像はおもしろい。
<br />転地を裂く地震にもおおくが勝ち残りそしてこれからも、、、
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<br />わがやにも仏像がある。
<br />なになにの作らしい。毎日見ているとどうということもないが
<br />たしかにひみつはあった。
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<br />どうやら手がうごくらしいのだ。
<br />作者がちょっとした悪戯をしたと叔父はいう。
<br />こんなちいさなもののどこに力があるのだろうか。
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<br />仏像見学で海外へいくのもよいが、おとなりの寺の仏像にも
<br />なにかひみつがありそうだと。うれしくなり、したしくなり、
<br />温かみを感ずるよみごこちだった。
非常にわかりやすい、
<br />読みやすいというのが全体を通じた印象です。
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<br />詳しい解説書を読んでいるような人でも、
<br />改めて気付かされるような箇所もあります。
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<br />従って、入門書を敬遠するつもりで、
<br />この本を買わないのならば、この良書を見逃すことになります。
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<br />本の中で、如来を「お経の中で考え出された人です。」と、
<br />表現するところなど、違和感を持つ人もいるかもしれませんが、
<br />個人的にはニヤリとさせられました(笑)。
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<br />そして、この本の一番のキモは、
<br />「あとがき」というべき、「仏像のひみつ顛末」です。
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<br />最後の最後で、ある事実が明かされ、
<br />この本は「ほとけ様」に捧げられた
<br />新しき経典というべき崇高な姿を現します。
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<br />仏教を好きな人、必読です。
昨日(2006/11月のことです)、上野で開催中の仏像展を見に行くために渋谷から上野まで山手線を半周ほのあいだにエッセンスは完全に読めました。あまりに熱中して、乗り過ごしましたよ。
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<br />観音とか菩薩とか四天王とか、いままで聞いたことはあっても意識もしなかったことからはじまって、仏様の入門書として、超わかりやすい。この本の次の、もうちょっと全般的な書物があるとありがたい。わがままですが。