かなり、内容は簡潔に書かれていすぎる気がします。
<br />これを見ながらレクチャーを聴けば、おもしろいとはおもいますし、
<br />講義する側も、これを手元に講義すればやりやすい、話忘れがないでしょう。
<br />しかし、「大野ワールド」を知らない人間が、あるいはDr.大野のレクチャーを聴いたことのない人間が、これを読んでも、歯の欠けた櫛をつかうようなもので、かなり、取っ付きにくいし、わかりにくいです。
<br />もっと、大胆に改訂して、学生に講義する形式にするとか、談話風にするとか、対談風にするとか、「間」を補うようにすれば全然違うとおもいます。
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<br />感染症の専門医でも読みにくい、あいだがはしょってある本だなと感じるでしょう。
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実際に、以前学生のときに講義を受けて感動したものが実際に本になり
<br />手に取ってその感動を再び味わっています。
<br />是非、青木先生の本と一緒に味わってください。
<br />抗菌薬マップを実際に自分でも作ってみると、より頭にはいりますよ。
<br />簡単ではないですが、しっかり読むと楽しい感染症への世界が広がります。
「抗菌薬の考え方、使い方」「感染症レジデントマニュアル」「レジデントのための感染症診療マニュアル」のまとめのような内容です。私は、いずれも読んだので重要ポイントのまとめ本として用いるのにはよいかと思いました。本書一冊だけでは、感染症の概要をつかむのは少々難しいかもしれません。