各種類似の本を買いましたが、イラストの明快さ、イラスト以外の説明の明快さから、医者が鍼を勉強するのに最もお勧めの一冊と思います。つぼと、神経の関連からなるほどと思い今までの経験と重ね合わせて知識が容易に加算されてゆくので、暗記の必要はなくなります。暇なときはつい読んでいると、とても楽しい一冊です。
任脈の簾泉の取穴位置の説明が、本によって違う。国家試験対策にも迷ってしまいますね。日・韓・中が統一されましたので、取穴が決定したら、これから数年は訂正箇所が増えて困りますね。でも鍼灸の発展のためには、必要ですし、ちょっとでも早いほうがいいですね。
素人はツボが見つけるのに難儀するが、これは骨度法(骨のわかりやすいでっぱりを基準にとって、そこからツボの位置をみつけていく)だけでなく、筋肉や骨の位置、さらには血管や神経の位置など解剖的情報も加味してあり、さらには流派や国で微妙に異なるツボの位置もそれぞれに触れていて、取穴のテクニックに詳しい。<br>解剖的側面に詳しいのは、深く鍼をうつ玄人にも便利である。<br>図式を中心とし、経穴の由来と部位についても解説するなど、素人からプロまで便利に使える。