とても良い出来栄えです。
<br />というよりも面白いです。
<br />漫画だけ読んでも十分笑えて、その上統計学の基礎知識まで与えてくれる至れりつくせりの内容です。
<br />貴方に統計学のすばらしさ、面白さを伝えたい、そんな著者の思いがとても感じられる本です。
<br />ちょっとでも興味があるのなら、絶対読もうね!!!
<br />
マンガは感情移入ができるかどうか、というのが重要な場合があります。
<br />本書のような入門書マンガは、主人公にそれができるかどうかが結構大事です。
<br />その意味において、ルイちゃんは感情移入できるキャラクターでした。
<br />特に本書P.91〜92での漫画表現は秀逸。
<br />吹雪の中(心象風景ですが)、ようやくたどり着いた先に見たもの、それは
<br />「標準正規分布表」
<br />なんだかよくわからない数字を前にゆっくり倒れるルイちゃんは、統計学に
<br />挫折した私そのものでした。
<br />「こんなんパソコン任せでええがな」
<br />そうやって思考停止したのでした。
<br />上記のシーンを見た私は、思わず泣いていました、ジョジョ第五部のナランチャのように
<br />「ルイちゃんはオレなんだッ!オレだ!ルイちゃんのキズはオレのキズだ!!」
<br />当時、倒れた私を起こしてくれるヤマモトさんはいませんでした。
<br />そしてこの本こそが、あれから倒れっぱなしの私を目覚めさせるヤマモトさんだったのです。
<br />このような、感情移入しやすくしかもコケやすいところをフォローしつつ、しっかり解説しているあたり、
<br />実によく作り込まれた漫画だと思います。
<br />皆さんもこの本を読んで、「眠れる奴隷」を解き放ってください。
高3生です。初級シスアドの勉強中、統計という言葉に興味を持ち、統計の本を立ち読み…5分で閉じました。はっきり言って侮ってましたね。さすが大学生の学ぶ内容。県下で下から数えたほうが早い偏差値の学校に通う私が解る筈も無いのでした。シスアドの勉強中も独学で数学を勉強したくらいです。<br />数学Aすら学んでない私に統計の基礎もクソも無いのですから。<br /><br />しかし統計が何なのか、とりあえず知りたいので、本書を購入。<br />なるほど、それなりに面白いストーリーやありがちな例をあげ、最初から興味惹く内容で入れば先程書いた偏差値の求め方まで…気付けば半分読んでるくらいですね。<br />中盤以降は本格的な内容になり、数学的な脳内処理(決りは割切らねばならない等)も必要ですが「なによこれー」って言いたくなる内容は説明が成されてますし、安心できます。<br />また、エクセルの素晴らしさを再実感できたりもします(笑<br /><br />長ったらしく書いてしまいましたが、そんなわけで、初学者、興味本位な人、統計学って敷居が高いな…と思う人等に是非オススメの一冊です。<br /><br />初心者度/4<br />予備知識不必要性/4<br />親しみ安さ/5<br />勉強という視点/4<br />漫画という視点/4<br />内容の日常実用性/4<br />ということで、<br />総合評価★★★★<br />でした。