システム開発をネタとしてPMBOKの説明がされているので
<br />システム屋には分かりやすいんですけど、最終的にはPMBOKで何を
<br />やらなければならないのか・・・。コミュニケーションなんですよね。
<br />随所にそういった記述があるんで好感がもてます。
<br />
<br />巻末のなぜ失敗したかシリーズも身近な例でわかりやすくて
<br />いいんじゃないでしょうか。
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<br />単なる管理手法ってところにあまり重きを置いていないので
<br />アーンドバリュー法などの詳細は別のテクニカルな本が必要になります。
<br />「そういうのがあるよ」程度にしか本書では触れられてません。
いままで我流でやってきたプロジェクト管理。
<br />PMBOKも会社の研修でかじった程度で、
<br />体系だった知識がなかったため、改めて購入する。
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<br />今までよんだ本の中では読みやすく、かつ実践に沿っている。
<br />この本を読んだだけでは、プロジェクト管理が成功するとは
<br />思わない。しかし、経験者が自分の作業を見直すのに大変役立ちそう。
<br />
<br />各知識体系を簡易にそして、実践にそったサジ加減で書いてあり、
<br />随所にあるコラムを読むと、本音と建前のバランスもよいと思う。
これまでの十数年のプロジェクト管理経験を棚卸しするために読んでみた。PMBOK関連の本はこれまでに2冊読んだことがあるが、体系や管理技術が機械的に説明されていたため、集中力を常に維持してなくてはならず、読むのに忍耐が必要だった。当書籍は、筆者の実体験であろうColumnが適所に配置されており、そこで気分転換をはかりながらページを進めることができる。少々筆者の独断が入ってはいるが「技術論を現実のプロジェクトに落とすイメージ」を読み物調に感じ取れるので、これまでの自分の経験を整理し、不足な点を浮き上がらせるのに大変役立った。さらっと読めるので入門書としては最適であろう。