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| マンガでわかる統計学 因子分析編
(
高橋 信
井上 いろは
トレンド・プロ
)
ひょんなことから主成分分析と因子分析について学ぶ必要が生じたのが2週間前。現在、アメリカ在住のため、洋書を探したり、インターネットで日本のものを含めて両分析のことを調べたりして、ようやく漠然と意味がつかめたが、その分週末をつぶしてしまった。
<br />今日、日本に帰ってきて本屋に寄ってみると表紙にまず度肝を抜かれた。アメリカではMANGAが書店を席巻しているが、マンガで因子分析とは。
<br />半信半疑で手に取ってみるとその分かりやすさにも驚かされた。「難しいことをやさしく」といういちばん難しいことを実践している。
<br />主成分分析は「総合力トップの選出のための分析方法」というコアをはじめに述べ、注意点を4つ挙げている。そして、各ラーメン屋の麺、具、スープの評価表の例で主成分分析を追体験できる。
<br />因子分析も「データの背後に潜む説明変数を見つけ出す分析手法」というコアをはじめに述べ、注意点を10挙げている。そして、喫茶店に関するアンケートを例に因子分析を追体験できる。そして、分析を終わったあと、「分析者の期待する分析結果になるよう分析者自らが仕向けている」「出来レース的な分析手法」と大胆に切っている。しかし、おかげで私のもやもやも消えていった。ただし、因子負荷量の計算方法としては主因子法、回転方法としてはバリマックス法に絞って書いてあることに注意。あくまで概念を理解するのが目的の書。
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<br />しかし、わかりやすく明確な注意点によって、各分析の限界も浮き彫りになっているし、ビジュアル化によって理解も進みやすい。
<br />行列や固有値・固有ベクトルも主成分分析、因子分析を理解するには避けては通れないと思うが、多すぎず、少なすぎず、逃げずにきちんと記述されている。
<br />両分析を漠然と理解していたこともあって、数時間で読み終えることができたが、理解度は格段に上がった。
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<br />やはり日本のレベルは高いと再確認させられた一冊だった。
ルイちゃんと山本さんの恋の行方が分かります.というのは置いておいて
<br />因子分析について,ビジュアル的なイメージがつかめます.オススメ
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