「ユーザビリティ評価って難しい」
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<br /> 私は以前ユニバーサルデザイン関連のNPOで修行を行っていたとき
<br />に、色々な企業様(大手から中小まで幅広い)と出会いました。
<br /> その中で、「ユーザビリティ評価って難しい」って仰っていた方
<br />たちがいっぱいいました。
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<br /> しかし、ユーザビリティ評価は特別難しいものではありません!
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<br /> この本は、ヒューリスティック評価・思考発話法などを代表とす
<br />る多くのユーザビリティ評価の概要・手法など、分かりやすく表現
<br />されています。また、ユーザビリティ評価の先駆けとなったヤコブ・
<br />ニールセン博士のことを題材に書かれているので、「なぜこの評価
<br />方法がいいのか?」などのバックグラウンドもしっかり理解するこ
<br />とができます!
<br /> ユーザビリティ関係の本がありますが、
<br />その多くはぶ厚く購読するにはちょっと勇気が要ると私は感じました。
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<br /> 「ユーザビリティを一から効率よく勉強したい!」
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<br /> そんな私達読者の要望に答えられている一品です!お勧めです!
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ユーザビリティについて学ぶ際、初心者が最初に手にする本としては最適だと思います。具体例の出し方や費用面にまでわたる実際の現場で役立つネタが豊富です。
<br /> 私の場合、所属する会社の性格や成り立ちにより、業務上意識せずにやってきたことが、体系的に理論付けられており、実践の場で本当に役に立つスタイルで書かれています。
<br /> またコラムが秀逸で、これだけ読んでも納得感が十分あります。
実際にその仕事をしている人でないと書けない事が載っています。なので価値が高いと思います。
<br />文章も丁寧かつ簡潔で読みやすいです。
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<br />本書でも触れられていますが、この国ではまだユーザビリティエンジニアリングに対する無知・誤解が多く見受けられます。
<br />実践の書ではありますが、ユーザビリティ・エンジニアだけでなく、プロジェクトマネージャや営業さんも含めて広くIT業界で働く方々に読んでもらって、"開発プロジェクトの最初から必要" であることを知ってほしいものです。
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<br />クライアントやユーザさんに読んでもらうのもいいと思います。