レコード芸術が継続的に行っている企画で、ドンドン発売される曲も網羅されています。
<br />10数年前、この本を持ってアメリカにある大きなCDショップのコーナー(と言っても凄く大きな部屋でした)で何時間も探した事を思い出します。店員はチェロの演奏家で、友達になりましたが、彼の意見でも、何故このようなものが上位に来るのか解らないと言う物も多かったのです。私も、日本人の好みが、偏っているような気がしてなりません。本当に、夥しい数の演奏を聴いて投票しているのでしょうか?ただ、声楽部門は正当な評価だと感じています。
日本一権威のあるクラシック雑誌の企画をまとめた本なのだから、編集者はもっと評論家をコキ使うべきだ。雑誌掲載から単行本化まで、時間をフルに使って、とにかくもっとたくさんの演奏を聴かせてやるべし。<br /><br />この企画、一人しか点を入れてないCDがイッパイあるけど、他の評論家のみなさんは聴いたの?聴いてないの?<br />それ以前に一票も入ってない録音もゴマンとあるよ。私の持ってるあの演奏やこの演奏、みなさんちゃんと一度は聴いた上で無視してくれてるのかな?<br /><br />同じ雑誌(レコード芸術)に、座談会形式の同曲異演盤を語り会うコーナーがあるけれど、「聴いてない」の発言がちょくちょくありますよね〜。<br />月評なんかでも「この演奏家は初めて聴くが感激した」的なコメントもチラホラ。←外盤やコンサートで、結構前から話題になってる演奏家だったりするんだな、これが。この手のレギュラー陣には呆れるばかり。こんな人と波調が会う読者がいるのだろうか?<br />※中には、まともな評論家もいます。
何年かに1回改訂版が出される名曲名盤集です。名曲名盤の選定の仕方としては「作曲家別に名曲を選定→各曲別に評論家が1〜3位盤までを、持ち点3〜1点で評価→評論家の持ち点を合計し、各曲別に順位付け」しています。改訂版としては、現時点で最新のものになります。
<br />クラシックには有名曲になればなるほど、アルバムがあまたあることが多く、評論家が評価しており、相応のレベルにあると思われるアルバムにはどんなものがあるのかをチェックするのには便利かと思います。ただ、評論家の対談も記載されているのですが、それを読むと、必ずしも確固たる理由により順位付けしているわけではないようでもあり、「上位のアルバム=自分にとっての好みのアルバム」というわけではないケースも多々あります。活用法としては、自分と好みの合う評論家を見つけ、その方の推薦しているアルバムを購入されるという使い方が良いのではと思います。
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