舞台をはじめ、色々展開されている作品です。
<br />2004年に同局のアンビリーバボーでも映像化はされてたので知りましたが、
<br />放送時のアンビリーバボーの際は、本と作者と読者のはからいで、
<br />クラウディアさんは再会し、今も尚元気に過ごしている、という事でした。
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<br />いわれ無き罪で拘束され、極限状態に陥り、
<br />その際に状況に対する態度の選択、その元になる考えや価値観は、
<br />当時の日本とロシア情勢を知ればなお理解が深まるでしょう。
<br />(幸いな事に、レビューをごらんの方は、ソレを調べる手段が目前にあるのです)
<br />常にKGBに監視される日々の中で出会うクロウディア氏も、
<br />よく似た不幸な境遇をもっていたのも何かの縁でしょう。
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<br />ノンフィクションなのが心に響きます。
<br />それぞれの愛情表現の形、
<br />不条理な力に屈せず生き続けた事、
<br />願わくば同じ事がまたこの国で起きない事を願うばかりです。
ロシア人の女性と日本人男性の愛の物語。
<br />戦争があったがために、生まれた物語ではある。
<br />こんなに人の人生を喜べる本も珍しいと思う。
<br />クラウディアのいたずらな笑みが目に浮かんで仕方ない。
<br />やや、文章が個人に走る傾向があるが、題材的にしかたがないだろう。
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<br />日本に残した妻の我慢、クラウディアの深い愛、二人の女性を愛した日本兵の人生が面白かった。
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