「女性器」というだけで偏見と差別の目で見られ、科学的に論じられることすらない、
<br />そんな状況を打破するような一冊。
<br />単に医学的な見解にとどまらず、今までどれほど政治的、宗教的、科学的に女性器が、
<br />また女性そのものが不当に差別されていたのかを文化的、歴史的に論破してみせる様は痛快ですらある。
<br />恥ずかしいとかイヤラシイという先入観を捨てて、女性にこそ読んで欲しい、目から鱗の一冊です。
ヴァギナ,
<br />この秘められた部分についてわたしたちはどれだけ知っているか?
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<br />最近,ようやく女性生殖器に科学の目が向け始められるようになった。
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<br />この本は科学,神話,伝承,人類学,歴史,芸術など多方面から女性生殖器にアプローチしている。
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<br />ヴァギナに対するイメージが変わること必須だ。
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<br />ただ難点は,
<br />事例が人間以外の動物に多く,また,文章がくどい部分が多々あることである。
女性を性的に見ると、どうしても女性器に結びつく。そして女性器というと、どうしてもエロのことしかうかばず、その先にあるのはおきまりのイメージだ。
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<br />この本はそういうおきまりのイメージから、女性器が本来持っている、もしくは持ってきたとてもなく広い世界を伝えてくれる役目を果たす。
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<br />女性器があまりにも特定のエロのイメージでとらわれすぎている現代、男性にとって読む価値のある本だと思う