浮世絵や映画やお水の女将は着物姿は色っぽいのに、どうして着付けの本や粋な着物オバちゃんは隙ひとつないのだろう?と思っていました。
<br />フォーマルな場では確かにびしっと決めたいけど、普段はファッションとして色っぽく着物を着こなしたい!と思っていたときであった一冊。
<br />熱い!そして面白い!着物の単語や書物の引用、難しいと感じる部分もあるけれど、文章の面白さで何度でも読めます。
色っぽい着物とは何か、色気とは何か、を鋭く語った本です。
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<br />私は、着物自体には興味がないのですが、
<br />イラストと浮世絵が綺麗+文章が面白かったので買ってみました。
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<br />いざ、読み始めると内容の濃さに脱帽!
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<br />映画や江戸文学から面白いエピソードを沢山引っぱってきているので
<br />かなり読み応えがありました☆
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<br />よくここまで集めたなぁと感心しつつ、
<br />独特の語り口調も楽しめます。
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<br />時々ドキッとするような鋭い分析もあり、
<br />『ナントモ意外な1冊』
<br />でした。
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<br />着物に興味のない人でも、
<br />文章が面白いので、楽しんで読める本です!
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粋で色っぽい着物の着方とは?を映画や物語、歌舞伎…
<br />ありとあらゆるサンプルを出して、明るく語るこの本。
<br />いままで私が読んだ着物本の中では、かなり異質で
<br />極めて楽しい本でありました。
<br />ともかく著者がとてもよく「着物」や「着物のある風景」を
<br />観察しているのです。まるで自分がその場にいるような
<br />錯覚に陥るほど小気味いい語り口です。
<br />江戸文学からはじめる豊富な知識を、惜しげなく、
<br />嫌味無く散りばめて、これでもかと「色っぽさ」を追求する。
<br />喝采したいくらい面白く、きっちりと胸がすく一冊です。
<br />この手の大きさの本でも多色刷りのモノが多い着物本の中、
<br />とてもシンプルな色使いながら、飽きることなく
<br />読み進めました。文章から色香がただよう感じです。
<br />自分の着物ライフを省みて「色っぽさ」のかけらも
<br />無かったことを猛反省。キレイなおばさんになってやる!
<br />と誓いました。