自分の考え方や生活に染み込んでいる神道、儒教、仏教の意味内容を再確認できるので、読んでいて、単なる雑学以上のおもしろさを発見することができます。
<br />「常識として知っておきたい」とありますが、そのとおりで、外国人と接するとき、これ位の知識は嗜みとして持っていたいものです。
<br />神道、儒教、仏教のいずれもキリスト教的な宗教とはかなり性格を異にすること、神道、儒教、仏教は相当入り混じっていること(ときにその反動もあること)を再確認することができました。
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神道、日本仏教に加え、儒教を宗教として捉え、それらの歴史を述べるとともに、これら3つの宗教がどのように混じり合い、日本人に根付いているかを解説している。
<br />例えば本来の仏教では「死後」に対する考え方は輪廻転生であり、葬式という概念はないが、儒教の考え方を取り込んで葬式も執り行うようになったなど、明確な区別ができなくなっている事例に事欠かない。
<br />でも古木などに向かうと不思議とそこに神の存在を感じてしまうのは、八百万の神を崇める神道が根付いているのかもしれない。
<br />自分の内にもやはり3つの宗教が混在していると思った。