2006年5月施行の新会社法に準拠した本書は非常にわかりやすくまた具体性に富んだ本だと思います。法律に不案内であっても起業の具体例(半導体会社の技術者が独立したり、主婦によるチーズケーキ会社の設立の場合など)によってそれぞれのビジネスプランを組織の面からどのように組み立て、考えればよいかのよい指針になりました。またモデル定款などは実践的で即使えるなと思いました。
通常この種の本は、専門家の視線に立ちがちであり、「わかりやすい」
<br />と言いながら少しもわかりやすくない場合が多い。しかし、著者は日ごろ
<br />法律に不案内な顧客に丁寧に対応している経験から、実務上必要な話が
<br />非常にわかりやすく書かれている。
<br /> 特に、事業計画書の例示や、具体性に富んだ起業ストーリーの例、
<br />トラブルの例などが非常に有用であると思う。
<br /> サラリーマンが独立し、起業しようと思うときに先ず壁にあたる会社
<br />登記のことから、資金調達の面まで専門用語や難解な用語を極力使わず
<br />わかりやすく書かれているので、ビジネス経験の浅い若い人や学生にも
<br />有用であると思う。(城西大学客員助教授・起業論担当)
ひとことに法人といっても、多くの形態があることが分かりました。また、それぞれの特徴について、例をあげながら解説されているので、イメージがつかみやすかったです。
<br />起業のビジョンは固まっているものの、どの形態を選べばいいのか?という疑問を解決できるフローチャートが大変役立ちました。
<br />また、書式や必要書類についても詳細に書かれているので、実際に起業の手続段階に入ってからも役立つ本だと思います。