この本はあくまでも前置詞だけに絞れば良いですね。
<br />例えばacrossが「横切る」というイメージはわかりますが、
<br />そこから、run acrossが「ばったり会う」というニュアンスに持っていくのは強引のような、説明不足のような気がします。
<br />
<br />run=走る が一般的ですから、「走って横切る」=「ばったり会う」?理解不能です。
<br />何も走らなくても、歩いても良いような。
<br />しかし、walk across=ばったり会う とはならないんですよね。
<br />やはり熟語として暗記しないといけないんでしょうか?
<br />ある程度までは、イメージでいけるのでしょうが、全てではない気がするので、
<br />そのあたりを念頭において購入してみてはいかがでしょうか?
この本に出会うまでは、それぞれの前置詞が持つイメージを「何となく」自分なりに築いてはいました。その再確認ができた感じ。
<br />著書では例えば、'for'の基本イメージを図解し'to'との相違点が述べてあり、前置詞'for'の使い方を「一家」というつながりで解説していきます。
<br />学校英語で丸暗記をしてきた方には、「目からウロコ?」。
<br />NHKで放送していた「ハートで感じる英文法」のベースになった本なのでしょう。個人的には文中の絵と図柄がチャーミングとは思えないので、サクサク進んで読めるかどうかは各人の好みによるでしょうから、忍耐強くない方は最近でた「ハートで感じる英文法」DVDの方が、大西泰斗氏のパッションが感じられて、勉強し易いかもしれません。
ネイティブスピーカーの前置詞というタイトルを見ると、ネイティブ並の前置詞を使いこなす能力(解説)を期待しそうですが、そうでなく、英和辞典の前置詞の定義をイラスト入りで、面白おかしく説明しただけのものです。ですから、英文Eーメールをどんどん書きたい人には失望するかも知れません。
<br /> 前置詞を使いこなすと言うことはどういうことでしょうか。それは、日本語の助詞を正しく、英語の前置詞に当てはめる(使い分ける)事の筈です。
<br /> たとえば、「東京大学(の)学生です。」(=at)「2000年度(の)ノーベル賞」(=for)「285室(の)キーです。」(=to)というように、同じ「の」が英語では、異なった前置詞が使われています。なぜ、このように違った前置詞が選ばれるのか? その目安は?をきちんと説明できなければ、「ネイティブスピーカーの前置詞」というタイトルが泣くとおもいます。
<br /> でも、初心者向けに書かれたとしたら、「前置詞とは何や?」の知識をまとめる意味で、良本であるかも知れません。