文法が一通り完成して長文の勉強に入ったけど、いまいち読めない部分があるという
<br />偏差値50前後くらいの人に最適だと感じました。
<br />昔から良書だと言われていたようですが、読んで納得の1冊です。
<br />説明はとことん詳しく、疑問は全く残らないと思います。
<br />今後、末永く英語を学習しようと考えている人にも合った1冊じゃないでしょうか。
<br />少々分厚いので、本を読むのが苦手な人は読むのに苦労するかもしれませんが、
<br />苦労する価値はあると思います。
受験時代から英語には本当に苦労しました。いや未だに苦労しています。
<br />今はTOEIC900点以上(これとて英語のアマチュア程度です)ですが、その基礎を築いてくれた本の一つが本書です。
<br />英語の実力をつけるためには多読が必要ですが、そのためには最低限の文法力と読解力が必要となります。本書を時間をかけて丁寧に、しかも数回勉強すれば本物の読解力を得ることができます。個人的な経験では、本書を3回ほど読み直して初めて安心して英文を読めるようになりました。受験英語であれば、本書を本当に理解していれば対応できるでしょう。
<br />ただし、相当に丁寧に勉強しなくてはいけません。本書は結構手ごわかった思い出があります。
現役時、お世話になり、英語は最大の武器となりました。 しかし、再受験開始後、その英語がパッとせず、原因を入試英語の長文化に求め、長文読解の指南書に色々手を出してみました。ところが、相変わらず読めない。そこで一念発起、今の入試には不要とも言われる「英解教」へと久々に取り組みました。懐かしさに浸りながら、何とか終えて、しかし、対策は不十分なまま、冬の模試に突入したばかりですが、グイグイ読める快感が復活しました。受験評論家には、「英解教」不要を唱える方も多く、私も真に受けていたのですが、彼等はひょっとして、「英解教」が出現する30年前以前の勉強法、ひたすら素振りして投げ込むしか他に無い、とでも言った方法で英語力を高めたのでしょうか?それに対して本書は、正に超強力な筋トレマシン。これ1冊で、背筋力は150キロから300キロへとアップ可能です。とは言え、上智や慶應辺りの受験には不要かも知れません。それでも、ただ速くではなく、正確に読む必要もある、例えば東大対策には、必読書ではないでしょうか。