我が国の市販されている世界地図はデタラメです。<br />先ずは地図をざっと眺めて、後は個別の歴史地図を見て、そしてこれを見れば、常識というのが如何に多数によりにけりが判ります。
領土なき国家(?)マルタの騎士団、ハローキティ金貨が通用するクック諸島ニウエ、46人しかいないバウンティ号の反乱の生き残りの国ピトケアン島、人肉食の島民に手を焼いた英仏が共同統治したニューヘブリデス諸島、ロイベーツ公が、イギリスが戦時中に作った人工島を占拠してつくった人口4人のシーランド公国など、地理の教科書にはまず出ていないマイナーで興味深い国々について、1国4〜6ページくらいで解説されている本!国によっては相当おもしろい。たとえば、先に挙げたピトケアン島では、1999年に島にやってきた女性警官が、この島の成人は14歳以下の女性とごくふつうに性行為をしていることを発見し、島の成人男子がみな起訴され、なんと島の成人男性の1/3、といっても4人に有罪判決が下ってしまい、島の存亡が危ぶまれているなどというエピソードである。むろん、日本に関連したエピソードもある。これは一部では有名な話だが、大東島が製糖会社によって運営されている会社国家だった話などである。相当、おもしろかったです。
いやぁ、こんな本が読みたかったのよ!
<br />教科書には載ってない、地理の面白み、ここにありです。
<br />この本で得た知識は、使えます。本当に。
<br />ん〜、続編が読みたい!早く出して!