口語調でとっつきやすそうだけど内容は初心者向きにしてはかなり高度なのでは。
<br />実際の講義を活字化したものだそうですが、現場でこれを聴いた人がすんなり理解できたのかな?と。
<br />既に金融関連の知識がある方や頭が柔らかい方は別ですが、一般に全くの門外漢のヒトが読むならば、それなりに覚悟が必要になると思いますよ。
<br />でも、頑張って二巡目に入ってみると、細かいところもなんとなくわかってきた気がしました。まだ、なんとなくですけどね。
金融を実践的見地から学習する上で本書ほど最適なものはないと断言したい!
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<br />何といっても著者は知る人ぞ知る日本を代表する”伝説のトレーダー”こと藤巻健史氏
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<br />最近は弟君に著名度の点では株を奪われがちだが(失礼!)、今なお金融業界の第一人者としての地位は揺らぐべくも無く、本物の株の方は著者の圧勝である(当たり前だが・・・笑)
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<br />本書中の説明で私が白眉だと思ったのは、殊更分かりづらいデリバティブ(先物、スワップ、オプション)について
<br />これ以上ないというくらい初心者に向けて懇切丁寧に講じてくれている
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<br />しかし本書は金融について基礎知識さえ全くない方にとっては難しく感じる箇所も少なくなく、またかなりボリュームのある充実したものであるため、金融知識を一通りはかじったこと
<br />のある初級者が読まれると最も有用であると思う
<br />またそれに準じる形で相当程度の知識を有する中級者が自らの知識を整理するにも大いに役立つことだろう
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<br />昨今のデイトレブーム、株ブームはある面においてたいへん結構であると私は思うが、著者もおっしゃっているようにきちんとした基礎知識を持たないで無闇にトレードに昂じると痛い目に合う可能性が非常に高いため、本書のように金融知識を基礎からしっかりと身につけさせてくれるものを熟読することは投資家にとって必須であると私は考えている
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<br />貯蓄から投資への大きな流れの中で一人でも多くの個人投資家が賢明な選択をされることを願って止まない
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<br />’06.10.17 帰りの車中にて
内容も良いし、本のサイズがコンパクトなので持ち運びにも便利。私は全部で4回程読んだ。1回目は殆ど理解できず、二回目はなんとなく理解できて、三度目は大体理解できて、四度目は自分なりの疑問が湧く。こういった読み方が出来る本はなかなかない。金融市場に興味があるけど、全然金融市場に縁がない立場の読者にはピッタリの内容。