タイトルからすると一見、HOWTOモノ?と思えますが、
<br />そうではありません。
<br />
<br />さまざまな学説だったり、心理学からのアプローチだったりと、
<br />多岐にわたっており、なおかつ、筆者の主張もわかりやすいです。
<br />
<br />参考文献も読み漁ってみたくなるほど、
<br />その内容がちりばめられています。
<br />
<br />心に残ったのは、
<br />最後まで実行するという部分です。
<br />
<br />変革というと壮大すぎますが、
<br />いちメンバーの立場でも、コレだ!と思ったが
<br />上司や、部内で否定的なので、次第にトーンが下がってしまう
<br />私には、エクスキューションが一番心に残りました。
<br />
<br />とことん最後までやり切る!
<br />
<br />これに尽きるのかな。
<br />
<br />リーダーでない人にでも、自分に置き換えて読むと
<br />自分の成長に生かせると思いますので、オススメです。
この本は、「組織変革はこうすれば成功する」というような安易なハウツー本ではありません。組織変革に関わる経営学的な論説を紹介しながら、組織変革の必要性、組織変革の阻害要因、組織変革を実行しうるリーダーシップのあり方、組織変革を推進するビジョンなどについて議論を展開しています。結局のところ、ジョン・P・コッターのリーダーシップ論(「アジェンダ設定」「ネットワーク構築」「エクゼキューション(実行。やり遂げること)」)を支持しています。現在自分が属する組織のあり方に「?」を感じている方には、組織改革のあり方についての考え方の指針を与えてくれます。そう感じていない人にも、自分の組織について見直すきっかけを与えてくれます。何度も述べられていますが、結局のところ組織変革は、実行(エクゼキューション)が一番大事。不平不満を言っているだけでは、何も変わりません。読む価値あり。
古今東西の文献引用や経済史、経営史、心理学など、広範囲に<br>わたる博覧強記ぶりに圧倒されてしまいます。<p>しかし、一見難しげなことが書かれていますが、落ち着いて<br>よく読めば、できるだけ平易な言葉を選びつつ、組織の変化、<br>変革のエッセンスと、個の変化、変革のエッセンス、さらに、<br>組織と個人の変化変革の、碩学や実務家のエッセンスが上手に<br>語られいることに驚きます。<p>あとがきに「われわれは変わるために生きているのではないが、<br>変わるときに生きていることをあらためて実感する」とあります。<br>ここぞ、という変革のときに、「一皮むける」かどうか、が<br>分かれ目なのかもしれません。<p>参考文献一覧が充実で、さらに勉強するための道程も示されて<br>おり、日常の煩雑さに埋もれてしまいそうなときにこそ、こういった<br>理論武装、知識吸収の大切さを感じる、そんなよい本です。