タイトルと80万部という数字にひかれて買いましたが、内容は・・・、という感じです。
<br />統計は、著者も言うようにnが少なすぎるし、見もしませんでした。内容も、テレビや雑誌で言われているようなことの繰り返し、どこかで聞いたことあるな、ということの羅列です。こんなことが言われているんだ、ということを確認するためにはいいかもしれません。
<br />著者の意見とか参考になる分析は一切ないと思いました。
様々なデータで格差の有様を指摘し、
<br />また、「下流社会」というキャッチをつけた、
<br />までは、まぁいいのだが…。
<br />
<br />そうした格差の問題がなぜ生まれたのか?その社会的、政治的背景への考察が無い。
<br />格差を今後どうして行くべきかという展望も処方箋も無い。
<br />
<br />役に立ちそうな提言は、
<br />「下流向けに利幅の低い商売するより、
<br />上流層向けの利幅の大きい商売を開拓する方が儲かるよ」位?
<br />…いやまあそうかも知らんが、何と言うか…
<br />
<br />”志が低い”なんて思うのは、
<br />私の「下流」意識のあらわれなんでしょうか?
<br />
「新たな階層集団」に対して「下流」という強烈な価値観を含む言葉を貼り付けておきながら,その理由を語り尽くせていないと思いました。そのため,著者が,ある階層集団について「下流」という言葉を発するたびに,反発を覚えてしまい,あまり良い気分で読み進めることができませんでした。
<br /> あくまで,警句の端を発する本と捉えればいいのかもしれません。