片桐はいりさんというと、やっぱりインパクトのある容姿がすぐ頭に浮かびます。
<br />でも初エッセイだという本を読んでびっくり。すっごく聡明な方なんですねえ。
<br />女優さんにありがちな自己顕示欲の強いいやらしさがぜんぜん感じられなくて、文章が本当にお上手だと思いました。
<br />「かもめ食堂」撮影の舞台裏や各国のマッサージの話など、いろいろ笑わせてもらいました。
<br />自分ではまずこんなふうに旅ができないので、なおさら。
<br />北欧っぽいカバーも可愛いです。
かもめ食堂の撮影で訪れた時のフィンランドでの出来事や、撮影後のフィンランド旅行を中心に、他の国を訪れたときの話も絡め、彼女らしい果敢な旅スタイルを披露してくれる。身の危険を感じることなのに思い切って突入したり、でもそうでもなかったりでホッとしたりと、わたしの平凡な旅行とは一線を画す旅っぷりに感心し、こっそり彼女の旅行について行ってみたくなった。
映画「かもめ食堂」でのはいりさんも良かったですが
<br />このエッセイもすばらしいです。平易な文章でありながら、比喩の巧みさと
<br />心情描写の深さがいいです。何回も読み返すと思います。