ドラマを見て、本を読んでみたいと思ったが、本を買うまでに悩んだ。とてもとても重いテーマだ。悲しくてつらい内容だと知っていて、ドラマよりももっと詳しく知るのに、心の準備が要った。
<br />病気のため、体の運動機能が動かなくなり、筋肉も弱まり死に至る。しかし、脳は健全であり、それがあまりにも残酷である。人は、病気になると、気力も精神力も弱まり、何もかも投げ出したくなると思う。それを、亜矢は真っ向から立ち向かい、闘い続けた。強い強い人間だと思った。
<br />そして、亜矢を支え続けた母親を始め、家族は素晴らしいと思う。母も、強い人だと感じた。多くの人をこの「1リットルの涙」で励ますことが出来たのは、亜矢、家族の心の強さだと思う。そして、病院のスタッフや、家政婦さん。彼らにも素晴らしい人と、思いやりのない人、同じ人間でも、こんなにも差があるものだと思った。
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亜也さんが自分で日記を書けなくなってからのことなども含めて,お母さんの手記という形でまとめられています.亜也さんご自身が非常に前向きに生きてこられたのはこのお母さんの支えがあったことが大きいのだろうと思います.
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<br />家族に大きな病の人を持ったときには,身の回りの世話をする以上に,お医者さんや家政婦さんとの関係,経済的な問題(経済的な問題については,本書では触れられていませんが)など本人がどうすることもできない問題に対して家族が対処していかなければなりません.自分がこの立場になったとき,ここまで強く生きられるかということを改めて問い直さざるをえません.
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<br />「1リットルの涙」はご本人の感情が中心としてまとめられていますが,本書は彼女がどのような環境の下で病気と闘ってこられたかということがわかり,改めて涙してしまいました.2冊あわせてお読みになることをお勧めします.
自分の子供が、もし病気にかかった時には、一体どれだけ自分は強くいられるのだろうと思います。母は強しと言いますが、このお母さんはとても強い方だと思います。この強いという意味は、決して泣かないとか、しんどくならないとかではありません。お母さんは、自分がやらなければいけないことをみつけて、常にそれに向かいどんな精神状態でも前に前に進む力強さ。いろいろ、勉強させて頂きました。1読の価値がある本だと思います。