「ひめやかな殉情」「しなやかな熱情」に続く 絵描きX刑事の三作目。出会いから6年たち、23歳だった画家の慈英ももうすぐ30。でも4つ年上の臣はまだまだ20代に見られる相変わらずの美貌。昇進試験に合格し、駐在所勤務になった先で…のお話。
<br /> これがねぇ、いいんですよ! あんなに自分に自信がなくて、うまく人に甘えることもできなかった臣が、上手に慈英に甘えられるようになってる。慈英はどこまでも深く、広く、臣を受け止め、臣を通して自分も人間として成長している…。二人の山あり谷ありだった6年間が、どんなに相手を思いやり、慈しみの深いものだったかが伝わってきました。こういう幸福感が表現できるというのは本当にすごい!! そして、もちろん、事件は起こるのですが、これが微妙に臣の幼少のころに交差してくる…。一時期臣と住んでいた父のような人の話のくだりでは涙がこぼれました。 でも、涙もありますが笑いもあり! 奥の深い、品の良いお話でした。
慈英×臣シリーズ第三作。<br /><br />本当に待ってました〜!<br />読めて嬉しかったです。<br /><br />慈英、ますますカッコいいし、臣さん『きれいな駐在さん』だし(笑)!<br /><br />でも、読み終わるのに4時間かかりました(笑)。<br /><br />最近の崎谷先生の御本は分厚いのが多いんですが、そういう意味じゃなくて、読み終えるのが勿体なかったというか、読み終えてしまうのが嫌だったというか。<br /><br />目を皿のようにしてたら、そんな感じでした(笑)。<br /><br />僻地に転勤になった臣に、慈英、ちゃんと付いてきてくれて。<br />色々起きる事件とか出来事に対しても、一緒に(いや、臣は相変わらず暴走してましたが(笑)…)悩んで解決しようと頑張って。<br /><br />今回は、慈英は『東京のセンセイ』としての変り者な画家さんなので、絵とかの話より、臣の方の色々に比重はかなり重いのですが、大事な事いっぱい抱えながら、二人が『魂』レベルの恋愛をしていたのが何よりも幸せでした。<br /><br />勿論、イチャイチャ・エロエロも盛り沢山でGood(笑)!<br />
シリ−ズもはや3作目に入り、画家VS刑事の相変わらずのコンビで、
<br />今回は赴任先に一足先に慈英が移り住み、後から赴任してくる臣が来るのを
<br />迎える(その間に土地の人とのコミュニケ−ションもはかり、住居やアトリエも
<br />整えてまっている)、地元民には絵描きのセンセイ(慈英)、きれいな駐在さん(臣)
<br />でとおっている。のどかな、風景とあったかなほのぼのとした地元民の
<br />あったかさ、そこへ、野菜泥棒とかス−パ−の調理器具の盗難etc・・・・事件勃発
<br />
<br />今回、臣の子供の頃のトラウマ部分も露呈してくるけど、慈英は別段
<br />慌てることもなく、何処までもやさしく、甘くつつみこむ懐の大きさ
<br />に、安心して寄りかかる臣・・・・
<br />
<br />当初より、一段と渋さと男らしさが加わった様で慈英もいいし、対する臣も
<br />日々充実しているせいか、一段と綺麗になっているし、
<br />読んでいても、ホンワカしてきますね。