大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す みんなこんな本を読んできた 大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す
 
 
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大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す ( 久坂部 羊 )

大学病院もまぎれもない「病院」なのですよね。と言う事は、病院としての機能を果たさないで許される理由は何一つないと思います。もし大学病院の医師や看護師が研究や教育で忙しくて実地臨床の質が上げられない、と主張するのであれば、それはもう「病院」であってはならないと思いますよ。○○大学医学部附属臨床医学研究所とでも改めて、「研究・教育専門機関」として再スタートするか、又は、大学病院を「最先端高度医療機関」として、常勤職員を中心に組織構成をする必要があるのではないでしょうか。医員と言った、非常に不安定な立場で、しかも薄給で仕事をし、アルバイトで生計を立て、週に何度か大学病院以外の病院で仕事をする、と言った形では、もう患者側のニーズに全く対応できないのではないかと思います。 <br />また、大学病院(特に国公立)の看護師の態度には、目に余るものがあることは全国的に言われていることですし、一般市民の方々もかなりご存知のことです。オムツ交換や食事の配膳まで医師が行っている大学病院もあるらしいですね。「看護業務ではないからその仕事は看護師の仕事ではない。」と言って、色々な仕事を医師に押し付けているようですが、では看護師達の言う「看護業務」とは一体何を示すのでしょうか?大学病院の看護師達にアンケートを取ってみたいですね。大学病院の看護師達の主張する「看護業務」の内容を吟味し、それがその方々の待遇に照らして妥当かどうかを徹底的に検討するべきだと考えます。また、看護師免許は国家資格ですから、国家資格を持った人間の行う仕事として適切かどうかも検討するべきです。国家資格と言うのは、それなりに専門性があり、リスクも背負う仕事を行うのに必要とされているものだと理解しておりますので、その辺りについて検証するべきだと思います。また、平成14年9月に厚生労働省から通知が出され、「静脈注射業務も、いわゆる診療の補助業務に入ると解され、看護師の業務の範疇とする。」と明記されていると思います。この点から見ても、大学病院の看護師が点滴業務を行わないのは間違っていると思いますね。法律と言うのは、権利の主張の為の道具でもあるでしょうが、やはりその業務の遂行がスムーズに行くことがその前提に置かれていると解するべきだと考えます。 <br />医師、法律家、一般人等のかなり広範囲の方々に大学病院の看護師の実態を話しても、やはり大学病院の看護師の態度には強い反感を覚える、と言う事のようです。大学病院、特に国公立の大学病院では、職員の給料は国民の税金で賄われている部分が少なくないことも忘れてはならないと思います。国公立大学病院の職員は、国民に雇用され、国民に奉仕する立場である筈だと言う事です。この辺りについて、大学病院の看護師の方々はどのように考えられるのか、是非とも率直なご意見を伺いたいと思っております。

今の世の中、裏が墓場になっているのは大学病院の裏だけでは無い。 <br />本書を読んだらそう思うと思う。 <br /> <br />それは、 <br />大学病院は人体実験をやるところである、という、公言されにくい事実のほかに、 <br />日本の医療全体の崩壊がかなり進んでしまっている、ということなどが、 <br />わかるゆえ。 <br /> <br />外科医にとって、患者さんは常に練習台である。 <br />私が看護師として働く職場にいる脳外科医が、 <br />「間(手術の)が開くとうでが落ちる。」 <br />と、言っていたのを聞いたことがある。 <br /> <br />まあそんなこと、非常に当たり前のことなのだが。 <br /> <br />完全に安全な手術など無いし、 <br />始めからベテランの医者なんていない。 <br /> <br />外科医は何人か殺してやっと一人前になれる、とか、 <br />オフレコで言ってた医師もいた。 <br /> <br />しかし、そういうものなのだと思う。 <br /> <br />きれいごとだけでは、現実には対処できないのだ。 <br /> <br />そういうことがわかった。 <br /> <br />それから、 <br />無過失補償制度は、早急に作られなければいけないと思う。 <br /> <br />

久坂部氏は医師としてはアウトローなので、ややうがったものの見方ではあるが、本の内容は今の日本の医療状況を客観的に述べていると思う。大学病院や医学部が悪の権化みたいなタイトルは本の内容と全くあっておらず、編集者の無知、無理解に腹が立つ。これは、今のマスコミや大衆のレベルをよく表している。そんな馬鹿に踊らされて、政治家や官僚、裁判官、警察は使命感に支えられて、薄給で献身的に働いてきた医師、看護士を悪人に仕立て上げ、逮捕した。もはや体力も気力もなくなった医師・看護士はつぎつぎと退職している。そのため地方公立病院では小児科、産科だけでなく、内科、外科でも医師がいなくなり、外来や病棟を閉鎖するところが出てきた。このままいけば後2−3年で閉鎖を余儀なくされる公立病院が多数出るだろう。もはや、いつでもどこでも最高の医療を安く受けられるなんていう幻想を捨てるべきだし、できもしない理想論をふりまわすのはやめ、今起きているこの現実にしっかりと向き合う必要がある。

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